2022年年頭のご挨拶

理事長会見 2022年1月4日

pic_about_Christian Wiedmann
 クリスチャン・ヴィードマン理事長

明けましておめでとうございます。

2022年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
まずは、皆様が健やかに新しい年を迎えられましたことをお慶び申し上げます。

昨年10月に、会員各社からの信頼と信任を頂戴しJAIA理事長に就任致しました。自動車産業は、かつてない大転換の真っ只中にあります。これは、コネクティビティ、自動化、そして特に電動化、いわゆるCASE、の領域における社会的・技術的変化の速さによって引き起こされています。更には、カーボンニュートラルやサステナビリティの潮流によって、変革が一層加速しており、焦点を定めて更なる努力を継続し他の産業との連携も展開して参りたいと思います。加えて、新型コロナウィルスへの対応は引き続きの課題であり、新年においても柔軟な行動と対応を取ることが求められます。理事長としてその重責を自覚しつつ、1つのチームとしてのJAIAと共に、共通の目標に向かって全身全霊で取り組んで参る所存です。

2021年の輸入車販売は、アウトドア需要などの追い風によるSUVモデルの販売好調、電動車のラインナップ拡充に伴うEV・PHEVの販売の急拡大、及びJAIA会員各社の新型車や限定車の導入効果等により回復傾向が続き、3月~8月まで6か月連続で前年実績を上回りました。9月以降は、世界的な半導体不足やコロナ禍による自動車生産の減少が影響し、前年同月比マイナスが続きましたが、供給面でお客様に対しご迷惑をお掛けしないよう、影響を最小限にする努力を行ってまいりました。一方で、モーターサイクルについては、通年を通じて堅調に推移いたしました。

こうした中、JAIAは、会員各社の事業活動をサポートし、必要な変化に積極的に対応することで、日本の自動車市場の持続的発展に貢献すべく取り組んで参りました。
具体的には、①市場活性化、②環境・エネルギー分野、③安全、基準認証の国際調和、④自動車公正取引・アフターセールス分野等、⑤二輪というテーマ別の5つの柱に即して活動を推進しております。
特に市場活性化では輸入電動車の性能に関する認知向上や普及促進を目的に、6月に「JAIA輸入電動車普及促進イベント」、11月に「JAIA輸入電動車試乗会」を開催致しました。加えて、政府に対する充電インフラの更なる拡充や規制の見直し等の要望活動を含めて、電動化に向けた産業転換について意識を高めるための様々な活動も展開してきました。こうした取り組みは、輸入車のデジタル機能の向上で強化され、お客様に一層の利便性と安全性をお届けすることにもつながっております。今後も、こうした活動を通じて産業横断的な連携の強化を図りながら電動化やデジタル化の推進を継続して参ります。

新年を迎え、JAIAは、本年も四輪とモーターサイクルの会員各社が様々な魅力ある輸入車を全国各地のお客様へお届けすることを、積極的にサポートして参ります。そして、政府の目標である「2050 年カーボンニュートラル」を念頭に置きつつ、政府、地方公共団体、関係諸機関、全ての自動車関連諸団体とも一層連携し、日本の持続可能なモビリティ社会の発展に貢献すべく最大限の努力をして参ります。
2022年におきましても、引き続き、JAIAの活動にご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、皆々様にとって新年が健全で実りある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。