2014年年頭のご挨拶

理事長会見 2014年1月6日
 

上野 金太郎理事長

 

新年あけましておめでとうございます。

2014年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
まずは、皆様が健やかに新しい年を迎えられましたことをお慶び申し上げます。

一昨年末の政権交代から一年余りが経過し、この間、日本経済は安倍総理の「三本の矢」に代表される積極的な経済政策への取り組みにより、着実に復活への歩みを進めております。しかしその一方では、今なお多くの方々が東日本大震災とそれに伴う原子力発電所の事故の影響により避難生活を余議なくされております。また昨年は、台風や豪雨が多くの災害をもたらしました。被害にあわれた方々のことを思うと胸が痛みます。改めて心よりお見舞いを申し上げ、一日でも早く元の生活に戻ることができますことを切に願っております。

さて、昨年の国内自動車市場は、後半から少しずつ活力を取り戻してきており、また秋には第43回東京モーターショーが東京ビッグサイトにおいて開催され、当組合も、共催団体として参加し、その一翼を担うことができました。前回を大きく上回る来場者数を記録し、ふたたび自動車が注目を集めるようになってきたことを感じております。

輸入車市場においては、各社より環境性能や安全性に優れたニューモデルの投入が相次ぎ、引き続き好調に推移いたしました。また、オートブレーキに代表される先進安全技術が、多くのモデルに搭載され、お客様の高い関心を呼んでおり、交通事故を大幅に低減させる次世代自動車技術が徐々に身近なものになってきたと言えます。

私どもは、こうした意欲的な取り組みを一層推進しつつ、海外の文化と歴史に育まれ、高い安全性と優れた環境性能を備えた「世界で愛されるブランドが生み出す魅力ある製品」を、輸入からお客様へ納車するまでの過程で、輸入車ビジネスに従事する多くの方々と共に、これからも日本のお客様に幅広く提供し、健全な輸入車市場のさらなる拡大を通じて、日本の自動車市場の活性化、ひいては日本経済の発展に貢献したいと考えております。

そのためにも、安全・環境、基準認証の改善に向けた国際車両認証制度(I-WVTA)、税制などの諸制度の国際化に向けた活動を、関係省庁や諸団体等と連携、推進し、海外の魅力的なモデルや革新的な技術を、できる限り早く日本のお客様のお手元にお届けできるよう努力してまいります。
また、事業開始から5年目を迎える二輪車事業につきましても、市場活性化のためのさまざまな活動をさらに実施し、また関連法規の国際調和の促進など、会員各社ならびにお客様のニーズを踏まえた取り組みに注力してまいります。

引き続き皆様の一層のご理解と御協力をお願い申し上げるとともに、2014年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。