第29回輸入車試乗会に用意された83台の試乗車のうち、主なモデルを紹介します。
新型アウディA4は2007年9月のフランクフルトモーターショーで発表され、ワゴンモデルのA4アバントは2008年2月のジュネーブモーターショーで発表されました。
1972年にデビューした初代(当時のモデル名はアウディ80)から数えて8代目のモデル(A4としては4代目)となります。
新型アウディ A4は、フロントアクスルやステアリングギアボックスの搭載位置の移動などにより、フロントオーバーハングを短く、ロングホイールベース化することにより、前後重量配分を最適化すると同時に乗り心地と歩行者保護性能の向上を実現しています。
エンジンは、1.8リッター直噴ターボと3.2リッター直噴(FSI)の二種類を搭載しています。
国内では、A4は2008年3月18日から、A4アバントは2008年8月19日から発売開始されました。
アウディA4 |
全長×全幅×全高=4,705×1,825×1,440mm |
A5と共通デザインの特徴的なポジションランプ |
精悍なシングルフレームグリル |
マセラティ グラントゥーリズモは、2007年2月のジュネーブモーターショーで発表されました。
スタイリングは、ピニンファリーナ創立75周年を記念したコンセプトカー「バードケージ75」からインスピレーションを得ており、前後重量配分は49:51です。2ドアながら大人4人がゆったり乗れるスペースを確保しています。
4.2リッターV8エンジンは450馬力(7,100rpm)を引き出し、最高速度は285km/hで0-100km/h加速は5.2秒を誇ります。
インテリアには、ポルトローナ・フラウ製のレザーが使用されており、冬場はソフトで暖かく、夏場はクールでフレッシュという特徴を備えています。
国内では、2007年10月~11月に開催された第40回東京モーターショーで発表されました。
マセラティ グラントゥーリズモ |
全長×全幅×全高=4,884×1,847×1,353mm |
ピニンファリーナによる美しいボディライン |
4.2リッターV8エンジン |
ダッジJCは、ミニバンの利便性とSUVの機能性、乗用車の優れた総合効率が融合したクロスオーバーモデルです。
シートは、5人乗り+広いカーゴスペースにしたり、7人乗り3列配置にしたり、フレキシブルなレイアウトが可能です。
エクステリアは、ダッジらしく、フロントには中央にラムヘッドのエンブレムをあしらったダッジの象徴である十字グリルが備わります。
エンジンは、2.7リッターの6気筒で、136kW(185ps)を発揮します。
安全面では、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)を標準装備しています。
国内では、2009年1月27日から発売開始されました。
ダッジ JC SXT |
全長×全幅×全高=4,895×1,880×1,720mm |
機動性と利便性を備える |
十字型のフロントグリルがシンボル |
メルセデス・ベンツ GLKは、2008年4月の北京ショーで発表されました。
GLKクラスは、メルセデス・ベンツのSUVラインアップに新たに加わったモデルで、力強い個性的なデザインのコンパクトボディに凝縮した新型SUVモデルです
パワーユニットには、3.0リッター V型6気筒エンジンを搭載し、最高出力231馬力/最大トルク300N・mを発揮し、電子制御7速オートマティックトランスミッション (7G-TRONIC)と組み合わせられます。
GLKクラスは、国土交通省による「平成17年排出ガス基準50%低減レベル(★★★低排出ガス車)」認定を取得しています。さらに、平成22年度燃費基準を達成し、優れた環境適合性を実現しています。
国内では、2008年10月24日から発売開始されました。
メルセデス・ベンツ GLK 300 4マチック |
全長×全幅×全高=4,530×1,840×1,685mm |
直線と広がりのある面で構成される 伝統的なSUVスタイル |
3本のフィンをあしらったグリルに 輝く大型のスリーポインテッドスター |
リンカーン MKXは、リンカーン・アビエーターの後継として、2006年1月の北米国際オートショーで発表されました。
MKXは、リンカーンから初めて誕生したCUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)です。
エクステリアは、リンカーンスターをデザインキーとした格子状のクロームグリルとボディサイズいっぱいに直線的にデザインされたLEDテールランプが特徴です。
パワーユニットには、3.5リッター V型6気筒エンジンを搭載し、6ATが組み合わされます。
国内では、2008年9月19日から発売開始されました。
リンカーン MKX |
全長×全幅×全高=4,750×1,925×1,705mm |
ボディサイズいっぱいに直線的に デザインされたLEDテールランプ |
格子状のクロームグリル |
シボレー トラバースは、2008年に米国でデビューした3列シート8人乗りのクロスオーバービークルモデルです。
トラバースは、GM社の本拠地ミシガン州にある都市の名前から命名されました。
デザインは、低く傾斜したフロントガラスや連続したサイドウインドウに加え、新しいシボレー車のデザインであるフロントマスクで構成され、エアロダイナミクスに配慮された流線型となっています。
パワーユニットには、3.6リッター V型6気筒直噴エンジンを搭載し、285馬力を発揮します。
国内では、2009年夏頃発売予定です。
シボレー トラバース |
全長×全幅×全高=5,206×1,991×1,846mm |
低く傾斜したフロントガラスや連続したサイドウインドウ |
新しいシボレー車のデザインであるフロントマスク |
新型ルノー トゥインゴは、1993年にデビューした初代トゥインゴの2代目のモデルとして、2007年2月のジュネーブショーで発表されました。
初代トゥインゴは14年もの間、モデルチェンジが行われることなく、およそ240万台販売されました。2代目も初代のコンセプトを受け継ぎ、安全で軽快な走行性能を有するフレンチコンパクトカーです。
トゥインゴGTは、ターボエンジンのダイナミックな走りが楽しめるモデルです。
国内では、2008年11月17日より発売開始されました。
ルノー トゥインゴ |
全長×全幅×全高=3,600×1,655×1,470mm |
大人4人がゆったり座れる |
使い勝手の良さを第一条件として追求されたデザイン |
ルノー トゥインゴGT |
全長×全幅×全高=3,600×1,655×1,470mm |
1.2リッター直列4気筒SOHCターボエンジンを搭載 |
GTは15インチホイールとフォグランプ横の パネルなどが装備される |
ジャガーXFは、Sタイプの後継車種として、2007年9月のフランクフルトモーターショーで発表されました。
デザインは、ジャガーXKのコンセプトを継承した4ドアスポーツカーのシルエットを形成しており、空力性能(Cd値0.29)にも優れながら、大人5名がゆったり寛げる乗員スペースを確保しています。
日本に導入されるジャガーXFは、V6 3.0リッター、V8 4.2リッター、V8 4.2リッタースーパーチャージドの3タイプのパワーユニットからなり、全てステアリングホイールに装着されたパドルによるギアチェンジが可能です。V8 エンジン搭載モデルは、エキゾーストユニットのチューニングによりクルージング時には静粛性を保ち、急加速時にスポーツカーらしいサウンドを演出します。
V8 4.2リッタースーパーチャージドのSV8は、426馬力を発揮します。
国内では、2008年5月16日より発売開始されました。
ジャガー XF SV8 |
全長×全幅×全高=4,970×1,875×1,460mm |
空力性能(Cd値0.29)に優れたデザイン |
急加速時にはスポーツカーらしいサウンドを演出 |
プジョー308シリーズは、307シリーズの後継車種として 2007年9月のフランクフルトモーターショーで発表されました。
外観上の特徴は、プジョーのエンブレムから連なるボンネットのV字形のふくらみに象徴され、大型の吊り目のヘッドランプと大型のエアインテークが、猫科の動物を彷彿させます。
エンジンは、1.6リッター直噴ターボとチューンされた1.6リッターターボが用意され、1.6リッター直噴ターボには4ATが、チューンされた1.6リッターターボには6MTが組み合わされ、スポーティなGTiに搭載されます。
国内では、308が2008年6月2日から、308SWは2008年9月8日より発売開始されました。
プジョー 308 Cielo |
全長×全幅×全高=4,315×1,820×1,515mm |
テールゲートウィンドウの曲面が ボディサイドまで回り込む |
307に比べ、長く、幅広く、低くなった |
プジョー 308 GTi |
全長×全幅×全高=4,315×1,820×1,515mm |
安定感に満ちたリアビュー |
GTiはスポーティデザインのグリルデザインとなる |
プジョー 308SW Griffe |
全長×全幅×全高=4,515×1,820×1,560mm |
テールゲートはガラス部分だけ 開けることができる独立開閉式 |
ボンネット上のV字形のふくらみが特徴 |
新型シトロエンC5は、2001年にデビューした初代C5の2代目のモデルとして、2007年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカー「C5エアスケープ」のイメージそのままに2008年1月に欧州でデビューしました。
エクステリアは、フロントビューではクロームで際立たせられた大型のダブルシェブロンに象徴され、ひと目でシトロエンとわかるデザインになっています。
機能面では、シトロエン伝統のセンターフィクスステアリングも搭載され、サスペンションにはスプリングとダンパーの替わりに窒素ガスとオイルを使用したハ イドラクティブⅢプラスを採用し、乗員や荷物の量に関わらず姿勢を一定に保つセルフレベリング機能や状況に応じて自動的に車高を調整する機能が備わりま す。
国内では、2008年10月1日より発売開始されました。
シトロエン C5 3.0 Ex |
全長×全幅×全高=4,795×1,860×1,470mm |
C6と同じく特徴的な凹型リアウインドウ |
クロームで際立たされた大型のダブルシェブロン |
シトロエン C5 Tourer 3.0 Ex |
全長×全幅×全高=4,845×1,860×1,490mm |
クーペのようなルーフラインと 引き締まったリアエンドが特徴 |
フロントエンドの造形はセダンと共通デザイン |
フォルクスワーゲン パサートCC は、2008年1月の北米国際オートショーで発表されました。
パサートCCは、その名の由来である「コンフォート・クーペ」が示すとおり、パサートをベースに新たに開発されたフォルクスワーゲン初の4ドア4シータークーペです。
装備面では、電子制御式の可変サスペンション「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」を全車に標準装備し、 V6 4モーションには、フォルクスワーゲン初導入となる低速追従機能と完全停止まで実現した「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」が標準装備されて います。
2.0TSIには、2リッター200馬力の直噴ターボエンジン「TSI」とティプトロニック付の6ATが、V6 4モーションには3.6リッター299馬力のV6直噴エンジン「FSI」に6速DSGと四輪駆動システムが組み合わされます
国内では、2008年11月25日から発売開始されました。
フォルクスワーゲン パサートCC 2.0TSI |
全長×全幅×全高=4,815×1,855×1,425mm |
クギなどの突起物が貫通した場合でも 穴を自己修復するモビリティタイヤを世界初採用 |
ステアリング操作に連動して進行方向を照らす ダイナミックコーナリングライトを採用 |
フォルクスワーゲン パサートCC V6 4モーション |
全長×全幅×全高=4,815×1,855×1,425mm |
ワイド&ローなプロポーション |
フルタイム4WDシステム「4MOTION」が 安定したロードホールディングを実現 |