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フォルクスワーゲン ドライビングチャレンジ 2010

2010年11月17日


フォルクスワーゲングループジャパン株式会社(VGJ)は2010年8月28日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で、フォルクスワーゲン”R”シリーズ、ゴルフR、シロッコ R、パサートヴァリアントR36の圧倒的なパフォーマンスが体感できるイベント 「フォルクスワーゲン ドライビングチャレンジ 2010」を開催しました。

フォルクスワーゲン ドライビングチャレンジ 2010は、フォルクスワーゲンの中でもハイパフォーマンスカーの代表である「R」シリーズ(Rはレーシングの意味)の優れた性能をサーキットで体感することができるイベントです。会場である富士スピードウェイでは、3,500名を超える応募の中から抽選で選ばれた幸運な45名の方々がハンドリング体験やウェットロード体験、ハイスピードパフォーマンス体験といった特別なプログラムでRシリーズをまさに体感されていました。

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試乗会の合間では、フォルクスワーゲンのクルマ造りの思想やRシリーズの技術解説に関するプレゼンテーションなども行われ、走行体験に加えて、フォルクスワーゲンに対する理解を深めることができたことと思います。

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フォルクスワーゲンのクルマ造りとは

1930年代半ば、サラリーマンでもクルマに乗れる国は、世界中でアメリカしかなく、他の国では、クルマは一部のお金持ちや貴族の乗り物でした。当時のドイツ政府は、安くて誰でも買うことができ、丈夫で壊れないクルマ作りの必要性を打ち出しました。これが、ドイツの国民車(Volkswagen)構想です。
「2人の大人と3人の子供(当時のドイツの一般的な家族構成)が安全第一に乗れ、かつ最高速度や登坂能力などのパフォーマンスにも優れ、バリエーションも豊富であるクルマ」を目指し、フォルクスワーゲン・タイプ1が開発されました。

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タイプ1は、当時、115km/hでアウトバーンを巡航することができました。115km/hを超える速度で巡航できるコンパクトカーは、その後30年間も登場しなかったことからみても、いかにタイプ1が高性能であったか伺い知ることができるでしょう。また、0-100km/h加速では、1930年代当時で27.5秒の記録を持っていました。この「ファミリーカーでありつつも、パフォーマンスを忘れていていない」という思想は75年経った今でも継承されています。Rシリーズも全てこういった思想の延長線上にあると言えます。

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Volkswagenはドイツ語で国民車ですが、英語に訳される時はよくPeople’s car(=皆の為のクルマ)と英訳されます。例えば、シロッコは2ドアのスポーツクーペでありながら、リアシートに大人2人がしっかりと座ることができるシートを備えています。フォルクスワーゲンが家族の為に作られている証です。

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フォルクスワーゲンRブランドとは

フォルクスワーゲンのRブランドには、リアルスポーツを追及するハイパフォーマンス&高品質フルチューンアップモデルである「Rシリーズ」と、従来のラインアップモデルにRシリーズ譲りの内外装を搭載するドレスアップ仕様の「Rライン」があります。

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日本におけるフォルクスワーゲンRラインナップの歴史は、初代ゴルフR32(二世代前のモデル)から始まりました。
この初代ゴルフR32は、241PSのV型6気筒エンジンに6速MTと4MOTION(四輪駆動)を組み合わせ、2003年1月の発売と同時に予約で完売しました。

続いて、2006年2月にゴルフVをベースとした2代目のR32が発売になりました。
こちらは、250PSのV型6気筒エンジンに6速MT/6速DSGと4MOTION(四輪駆動)を組み合わせています。

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2008年9月には、パサートヴァリアントをベースとしたRシリーズであるパサートヴァリアントR36が発売されます。
299PSのV型6気筒エンジンに6速DSGと4MOTION(四輪駆動)を組み合わせています。

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2009年10月にはRラインとして、ティグアンRラインが発売されました。
200PSの直列4気筒エンジンに6ATと4MOTION(四輪駆動)を組み合わせています。

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そして、今回の試乗モデルでもある現行のゴルフRとシロッコRが2010年3月に発売されました。
今まで以上に環境に配慮し、エンジンは、V6から他のゴルフと同じ直列4気筒の2.0リッターにダウンサイジングされています。ハイパフォーマンスを誇りながら、環境にも貢献しているのが特徴です。

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試乗メニュー概要

(1)ハンドリング体験
会場 ドリフトコース
試乗モデル ゴルフR(4 MOTION)、シロッコR
ドライビングアドバイザー 高木真一選手(スーパーGT選手権に参戦中)

ハンドリング体験は、スラローム、レーンチェンジ、フルブレーキを体験できる特設コースを4 MOTION(フルタイム四輪駆動)のゴルフRと二輪駆動のシロッコRのそれぞれのクルマに乗り込み、フルタイム4WDの4 MOTIONと2輪駆動のハンドリング特性の違いや、R専用サスペンションの優れたハンドリング性能、ESPによるセーフティ機能、Rシリーズのトラクション性能を体験するプログラムです。

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■高木選手によるドライビングポジションのアドバイス
  • ハンドルが遠すぎず近すぎないこと
  • 足は、ブレーキペダルを踏み込んだ時に少し余裕が
  • シートの上下調整はお好みで
  • 背もたれの調整は、腰に負担を掛けずにブレーキを踏めるように

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会場では、サプライズでポロGTIが初公開されました。インストラクターの高木選手のデモランも、このポロGTIで行われました。

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■スラローム

パイロンを縫うように走行し、R専用サスペンションの優れたハンドリング性能を体感します。

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■レーンチェンジ

急なハンドル操作により緊急回避をします。ESPが介入するので、何事もなかったように緊急回避することができます。

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■フルブレーキ

ブレーキポイントのパイロンからフルブレーキを掛け、その制動力を体感します。

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(2)ウェットロード体験
会場 ジムカーナコース
試乗モデル パサートヴァリアントR36
ドライビングアドバイザー 坂本祐也選手(スーパーGT選手権 GT300クラスに参戦中)
小幡 栄選手(2009年スーパー耐久 4クラス シリーズ3位)

ウェットロード体験は、ウェットロードにおける4 MOTIONのマシン特性や優れたトラクション性能、ESPのON/OFF操作による挙動の変化を体験するプログラムです。

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会場のジムカーナコースでは、ドライビングアドバイザーの坂本祐也選手と小幡栄選手のお二人に同乗して頂き、水に濡れたコースを周回することで、アンダーステアの時にどの様な動きをするか、ESPを使うとどのように制御されるかを安全に体験出来る試乗が行われました。

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濡れた路面でハンドルを切りながらアクセルを踏んでいきます。ESPで悪条件でも安心・快適なハンドリングが可能です。

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コースは、散水車により、常にウェットな状態がキープされます。

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(3)ハイスピードパフォーマンス体験
会場 レーシング本コース
試乗モデル ゴルフR、シロッコRのいずれか1台
ドライビングアドバイザー 高木真一選手、坂本祐也選手、小幡 栄選手

ハイスピードパフォーマンス体験は、富士スピードウェイのレーシング本コースで、Rシリーズの圧倒的なパフォーマンス、6速DSGのシフトチェンジ性能、フォルクスワーゲン独創のテクノロジーによるドライビング性能を体験するプログラムです。

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会場のレーシングコースでは、試乗前に高木選手よりブレーキング位置やハンドルの切り方、ESPの性能を感じやすいポイントなどの説明が行われた後、普通の高速道路では体験することが出来ないハイスピード体験試乗が行われました。

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同時に、同行者の方も楽しんで頂けるようにドライビングアドバイザーが運転する車両に同乗してのサーキット走行も行われました。貴重な体験ができた皆さんの満足げな表情が印象的でした。

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試乗車両の解説

■ゴルフR

ゴルフRは、シリーズ最高のパフォーマンスかつ低燃費を実現した高品質なプレミアムスポーツモデルです。大型のフロントグリルやブラックに塗装されたドアミラーなど独特な専用エクステリアが特徴。2.0リッターTSIエンジン、6速DSG、4 MOTIONという独創のコンビネーションにより優れた燃費性能を誇る。パワートレインは第4世代ハルデックスカップリングを採用。電動ポンプによりカップリング油圧を制御。後輪へ瞬時に動力を伝達することで大パワーを効率よく路面に伝えることが出来ます。

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■シロッコR

シロッコが初めて発売されたのは1974年。その後1981年に新モデルが登場し1991年まで販売されていましたが、昨年約20年ぶりに復活し3世代目の新型モデルが日本で発売されました。シロッコ Rは、日本における“R”シリーズとして、ゴルフ、パサート ヴァリアントに次ぐ第3弾となります シリーズ初のFFモデル。専用チューニングを施したスポーツサスペンション、アダプティブシャシーコントロール“DCC”や、電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”を採用。ドイツのニュルブルクリンクサーキットでの24時間耐久レースで2年連続クラス優勝を果たした実績を持ちます。

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■パサートヴァリアントR36

「パサートヴァリアント」の最上位に位置し、”R”シリーズならではの高いパフォーマンスに加え、バンパーやエアロパーツ、シートなど数々の専用装備を採用したモデルです。
エンジンはガソリン直噴のV6 3.6リッター FSIエンジンを搭載しています。燃料噴射時のロスが少なく環境、燃費を意識したエンジンです。さらに四輪駆動システム4 MOTIONや専用のスポーツサスペンション、アダプティブシャシーコントロール“DCC”、モビリティタイヤなどを採用し、快適性とドライビングダイナミクスをより高次元で両立しています。

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フォルクスワーゲンが採用した技術

■4 MOTION(フルタイム4輪駆動)

4輪駆動といいますと、常に4輪が駆動しているフルタイムと必要な時だけ駆動するパートタイムの2種類があります。4 MOTIONも基本的には常に4輪が動いているフルタイムですが、例えばブレーキ時などには2輪は駆動しないなど、4輪へ的確にパワーを配分し、走りを効率化することが出来ます。

■DSG

マニュアルトランスミッション(MT)をベースにクラッチやギヤシフトを電子制御化したのがDSGです。シフトチェンジの際は一旦ニュートラルに入りますが、その時間が短ければ短いほど効率が良いことになります。DSGはMTを二つ並べており、例えば1つは1速、もう1つは2速に繋げておくことで、1速から2速にシフトチェンジする際は、それを入れ替えるだけ、0.03秒でシフトチェンジをすることができます。 F1ドライバーのシフトチェンジが0.2秒~0.3秒と言われていますので、F1 ドライバーよりも6倍から10倍速くシフトチェンジ出来ることになります。また、当然無駄な燃料を使っている時間が短い訳ですから燃費にも良いと言えます。DSGはスポーティな走りを求める方だけでなく、環境にも配慮した技術であり、フォルクスワーゲンではこのDSGを広い車種で導入しています。

■モビリティタイヤ

「モビリティタイヤ」は世界でもコンチネンタルとピレリのみ実用化に成功している技術です。タイヤの内側の粘り気の強いゴム状の膜をつけており、例えば釘を踏んだ時にはそのゴム状の膜が穴を塞いで空気が漏れるのを防ぎ、最寄りのタイヤステーションまでそのまま走行することができます。同様の技術では「ランフラットタイヤ」があります。サイドウォール部に硬いゴム材を補強することで空き空気が抜けた状態でも走行できるというものですが、両者の大きな違いは「空気が抜けない」という点です。モビリティタイヤは空気が抜けない為、タイヤの軽さを保ちつつ走行することができる。よって燃費にも良いタイヤと言えます。

■ESP

ESP(横滑り防止装置)は基本的に2つの制御から成ります。1つはドライバーの意思に関係なくアクセルをコントロール(アクセルオフ)。2つ目は4輪のブレーキを1輪ごとに細かく、微妙に制御しながらブレーキをかけることです。
ESPの目的は、1つは緊急回避、2つ目はドライバーが何をしたいのか、ハンドルの切り方などから進みたい方向を予測し、ハンドルを切った通りに進むようにすることです。例えばアンダーステアの状態の場合にはドライバーのハンドル操作と進みたい方向のギャップを感知し、その差を埋めるように働きます。ESPは現在では広く普及した技術ですが、その考え方はメーカーによって異なります。
フォルクスワーゲンのコンセプトは運転をサポートし、楽しくするという考え方であり、安全と判断している場合には出来るだけドライバーのコントロールを優先するため、ギリギリまで介入しないようになっている点が特徴です。

■XDS

低ミュー路での発進/加速時に駆動輪の空転を抑えるEDSの拡張機能。特に高速でのコーナーリング時に内側の駆動輪の設置不足を感知すると、内側の駆動輪のブレーキ圧を高めることで空転を防止し、車両のアンダーステア傾向を抑止します。

○フォルクスワーゲンドライビングチャレンジ2010についてはこちらから。
http://www.volkswagen.co.jp/information/events/2010/0402/

○フォルクスワーゲンについてはこちらから。
http://www.volkswagen.co.jp/index.html

○富士スピードウェイについてはこちらから。
http://www.fsw.tv/

フォルクスワーゲン ドライビングチャレンジ 2010 フォトギャラリー

本記事の取材は、2010年8月に行いました。