JAIA 日本自動車輸入組合
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THE PEUGEOT EXPERIENCE in Kobuchizawa

2011年8月5日


~初夏の小淵沢がプジョー色に染まる2日間!!新型車508も登場!~

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社は2011年7月3日(日)と4日(月)の2日間、星野リゾート リゾナーレ小淵沢(山梨県北杜市小淵沢町)でプジョーフルラインナップ試乗会「THE PEUGEOT EXPERIENCE in Kobuchizawa」を開催しました。

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社が主催した今回の試乗会には、プジョーのエントリーモデル「207」から、ミドルレンジ「308」、クロスオーバー「3008」、プジョー初のコンパクトスポーティクーペ「RCZ」、さらには、フラッグシップモデル「508」、合計22台が試乗車として用意されました。

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試乗受付は、同社のホームページで行われました。予想を上回る反響で、特に初日の7月3日(日)分の試乗枠は、あっという間に埋まったようです。

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ピーマン通りと呼ばれる星野リゾート リゾナーレ小淵沢のメインストリートでは、石畳の回廊にプジョーのラインナップが展示されたほか、期間限定のブランドショップ「Peugeot Avenue」がオープンしました。

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Peugeot Avenueでは、プジョーの200年の歴史と今後の方向性などを映像でご覧いただけたほか、各種プジョーグッズや純正アクセサリーの販売コーナーが設置されました。

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さらに、タッチパネル式の大型モニター画面で、プジョーの装備、仕様、カラーバリエーションなどを確認できる「プジョー バーチャルショールーム」も設置されました

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新たなフラッグシップモデル プジョー508

今回の試乗会の目玉でもあり、参加された皆様の注目を大いに浴びたプジョー508/508SW。2011年7月11日より発売開始されたプジョーの新たなフラッグシップモデルです。
プジョー508は、プジョー407と607の後継モデルであり、プジョーのフラグシップモデルとしてデビューしました。
プジョーが500番台のモデル名を最後に使ったのは、1979年に発表されたプジョー505までさかのぼります。

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■プジョーデザインの新しい方向性

プジョー508/508 SWのデザインの原点は、プジョー創業200周年を迎えた2010年に発表されたコンセプトカー「SR1」にあります。

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フロントグリルは、今までよりやや小さめのものが採用され、その内側にクロームの縁取りを添えることで、グリル自体がボディから浮き上がって見えるようになっています。「フローティング グリル」と呼ばれるこの手法は、新しいプジョーデザインの要素の1つです。その上には、一新されたプジョーの新しいライオン・ロゴが配置されました。

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フローティング グリルは、2011年7月1日より発売開始された308シリーズのフェースリフトモデルにも採用されています。

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■エンジンのダウンサイジング

プジョー508/508 SWに搭載されるエンジンは、1.6リッターのガソリン直噴ターボエンジンです。
115kw(156ps)の最高出力と240Nm(24.5kgm)の最大トルクを発生し、ダウンサイズされたエンジンとは思えないパワフルなドライビングが可能です。
特に最大トルクは、1,400rpm から3,500rpm という低く広い回転域で発生しているため、非常に余裕のある走りを楽しむことができます。
従来モデルのプジョー407/407 SWやプジョー607に搭載されたエンジンが、2.2リッター直列4気筒または3.0リッターV型6気筒だったことから見ても、いかにダウンサイジングされているかおわかりいただけると思います。

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■プジョー初となる装備の数々

プジョー508/508 SWには、プジョー初となるステアリングスイッチ(使用頻度の高いオーディオコントロールやクルーズコントロールなどのスイッチ類をステアリングに配置)、4ゾーン独立調整式オートエアコン(運転席、助手席、後席左右の4つのゾーンで、それぞれ自由にエアコンの設定が行える。後席エアコンのみオフにすることも可能)、スマートキー(キーを携帯しているだけで、ドアハンドルから半径約1.6m以内の距離でドアの施錠・開錠ができる。エンジンの始動・停止は、エンジンスタートボタンにより行う)、カラーヘッドアップディスプレイ(インストルメントパネル・バイザー後方に装備された透明なポリカーボネート製スモークパネルに、速度等を表示)、インテリジェントハイビーム(ルームミラー裏に設置されたカメラにより、先行車のテールランプや対向車のヘッドライトを感知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替える)等の数々の装備が採用されています。
※カラーヘッドアップディスプレイとインテリジェントハイビームは、上級グレードのGriffeに標準装備

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2010年に創業200年を迎えた歴史あるプジョー

フランス最大の自動車メーカーであり、シムカやシトロエンなどの数々のブランドをその傘下に収めてきたプジョーは、創業200年となるたいへん長い歴史を持っています。
創始者であるプジョー家は、フランス東部で代々鉄工所を手広く営み、主に傘の骨や鳥籠、コーヒーミルなどの製品を作っていました。現在でも自動車や自転車のほかにペッパーミルなどを生産しており、こんなところにもプジョー・ブランドを見ることができます。

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自動車の生産を始めたのは、そのプジョー一族の一員であるアルマン・プジョー(1848~1915年)で、手始めにまず自転車の生産に着手します。その後、蒸気自動車の研究を行っていたレオン・セルポレに出資し、1889年、共同で三輪の蒸気自動車を製作します。これが、現在に続くプジョーの自動車の祖先にあたります。
しかし、残念ながらこのプジョー・セルポレの蒸気自動車はその操作性の悪さなどから長続きしませんでした。その頃、パナール・エ・ルバソール(パナール社)から同社製のダイムラー・エンジンの供給を受けることになり、プジョーは、ガソリン・エンジン車への製作へと踏み出します。最初のモデルは、1891年に発表され、クワドリシクル(四輪自転車)と呼ばれました。 2人乗りの座席の下に、ダイムラーのV型ツイン565cc、2馬力のエンジンを搭載し、時速18km/hで走行したと言われています。この時期、ドイツのダイムラーもまだ自動車については試作の段階であったことから、後に「ガソリン自動車を発明したのはドイツだが、自動車産業を興したのはフランスである。」と言われるようになります。

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1897年、アルマン・プジョーは一族の共同経営から独立しますが、残された一族は、アルマンのプジョーとの区別をはかるため、”Lion Peugeot”(リオン・プジョー)と名乗りました。その後、1910年にアルマン・プジョーとリオン・プジョーは合併し、現在へと続く新生プジョー社が誕生しました。なお、プジョー車に使用されるライオン・マークは、このリオン・プジョーが発祥であると言われています。すでに1920年代から1930年代にかけてのモデルのラジエター・グリルに、ライオンのマスコットが付けられますが、その後、この“ライオン”は一度姿を消してしまします。本格的に復活するのは、第二次大戦後の1955年に発表された403からで、以降現在に至るまですべてのプジョー車にはライオン像が描かれています。

1915年にアルマン・プジョーが他界し、甥であるのロベール・プジョーがプジョー・グループを率いることになります。ロベールにより、それまでの多くのモデルを少量生産する方法から、車種をシリーズ化して大量生産する方法へと転換が図られ、プジョーは自動車メーカーとして飛躍します。
1929年、3桁の数字からなるネーミングを与えられた201が誕生します。これ以降、現在に至るまで0を挟む3桁の数字からなるネーミングがプジョーの伝統になります。

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その後、プジョー社は順調な発展を続けますが、2回の世界大戦では大きな打撃を受けてしまいます。しかし、1950年代には、プジョー初のモノコック・ボディを採用し、軽合金のシリンダー・ヘッドを持つ新設計のエンジンを搭載した203の登場により徐々に復活を果たして行きます。203の後継となった403では、イタリアのピニン・ファリーナによるデザインを採用し、人気を博します。プジョーとピニン・ファリーナの関係は、その後長く続き、1990年代の黄金期へとつながります。

1960年発表の404以降、次々とヒット・モデルを開発し、フランスを代表する自動車メーカーとしての地位を築きます。その間、1974年にシトロエン、1981年には欧州クライスラーを傘下に収め、ルノー(当時は公団)と並ぶ2大メーカーに成長します。

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1983年に発表された小型ハッチバックの205は、ピニン・ファリーナの美しいボディ・デザインと相まって大ヒット・モデルとなり、プジョー社の経営を安定させるとともに、世界を代表する自動車メーカーへの発展の原動力となりました。日本でも、この205の登場によりプジョーの知名度が飛躍的に上がったと言えます。

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その日本では、1960年代より新東洋企業、また1970年代半ばからは西武自動車販売がインポーターとなり、プジョー最後の後輪駆動車となった505をはじめ、様々なモデルが紹介されました。その後、1989年にはプジョー・ジャポン(現プジョー・シトロエン・ジャポン)が設立され、現在に至っています。特に205の後継モデルの206は、日本で大ヒットを記録しました。
なお、現在のプジョー社は、自動車を中心として運輸、金融を含めたコンツェルンとしてPSA(Peugeot Societe Anonyme)を形成し、グループをしての企業展開を行っています。

インタビュー

現地では、プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 マーケティング部 マーケティングコミュニケーション グループマネージャーの城 和寛さんにお話しを伺いました。

―小淵沢を試乗会の会場に選定した理由は何でしょうか?

東日本大震災の影響で、本来予定していたプジョー508/508 SWの発表会を行うことができませんでした。規模を小さくしての発表会の場所を探していたところ、たまたま星野リゾート リゾナーレ小淵沢を見つけることができました。ホテル側が私どもの企画に理解があり、大変好意的で、当初考えていたよりも大きな試乗会を開催することが可能になり、以前より、社内で希望が出ていたお客様向けの試乗会も開催しようということになりました。

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結果として、6月30日(木)、7月1日(金)、7月5日(火)から7日(木)の合計5日間を報道関係者向けの試乗会に、7月3日(日)と4日(月)の2日間をお客様向けの試乗会として開催することになりました。本当は、2日(土)と3日(日)の2日間が良かったのですが、結婚式などの予約が先に入っており、諦めざるをえませんでした。ただ、平日の稼働率がとても高いと聞いておりましたので、月曜日のご来場にも期待しました。

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―御社として初となる一般試乗会を開催した目的をお聞かせ下さい。

お客様にお気軽な気持ちでプジョーに試乗していただくためです。
クルマのデザインは、ますます複雑になっています。その細かい造形までは、Webや紙媒体では、なかなかご確認いただけないことが多いと思います。
私どもとしては、試乗というプロセスを踏んでいただくことにより、お客様には、カタログ等をお読みになるだけでなく、実際にプジョーに触れていただき、質感などの違いを感じ取っていただきたいと願っておりますが、正規販売店(プジョー・ディーラー・ネットワーク)に足を運ぶことが、お客様にとってはハードルが高いことであるということは認識しております。
こういった点を考慮し、今回はプジョーオーナーのお客様に限らず、オープンな形で試乗希望を募りました。

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―試乗会の手ごたえはいかがでしたでしょうか?

初日の7月3日(日)は、事前にお申込みいただいた90組のお客様に加えて35組の当日申し込みがあり、300人以上のお客様に15キロのコースをご試乗いただきました。2日目の7月4日(月)は、平日ということもあって、事前申し込みは40組でしたが、約20組の当日申し込みがありました。
55%が首都圏からお見えになった方です。首都圏から約2時間の場所での開催ですから、プジョーを試乗してみたいというお気持ちが強い方にご来場いただけたと思います。
年齢層としては30代後半から40代前半の方が多かったですが、特に偏りがあったわけではありません。若い方からご年配の方まで幅広くご来場いただきました。

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―2010年はプジョー・シトロエン・ジャポン株式会社設立以来最高の対前年進捗率でしたが、最近のブランド戦略についてお聞かせ下さい。

プジョーは昨年(2010年)、創業200周年を迎えました。3008やRCZなど、今までのプジョーの枠にとらわれないプロダクトを出すとともに、コミュニケーションのやり方を変えました。フランスの生活様式や、ヨーロッパの人がクルマに込める思いを日本のお客様に伝えて行くことに重点をおいています。

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プジョーは昨年、SR1というデザインだけのコンセプトカーを発表しました。
自動車メーカーがデザインに特化したコンセプトカーを出すことは極めて稀なことです。
SR1は、プジョーの今後のデザインの方向性を示したもので、デザインそのものがプジョーの魅力の一つであり、その愛するデザインが身近にあることがオーナーさんの幸せにつながるという考えです。

508は、ただクルマを販売するだけではなく、フレンチパッケージという仕組みを組み合わせ、フランスの文化、特に今回は、食にまつわる文化をお伝えすることと致しました。
508をご成約いただきましたお客様には、シャネルとのコラボレーションによって誕生した東京・銀座のフレンチレストラン「ベージュ アラン・デュカス東京」のディナークーポンか、三ツ星シェフのアラン・デュカス氏がセレクトした食材の詰め合わせセット「アラン・デュカス特選フレンチグルメバスケット」のいずれかをお選びいただき、世界の三ツ星レストランを紹介するガイドブック「ミシュランガイド世界の三ツ星レストラン~世界の美食を巡る旅~」をプレゼントしています。このガイドブックは、レストランを星の数で評価することで有名なミシュランガイドの創刊100周年を記念して刊行されたもので、日本で三ツ星を持つレストランが26軒掲載されています。これを508と関連付けてアレンジしました。

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―プジョー・シトロエン・ジャポンの被災地支援

東日本大震災の後、何よりも人々が移動するための道具が必要であると考え、被災地域への支援として、プジョー3008、308、207とシトロエンDS3、C3合計44台を災害復興のための車両として、宮城県、岩手県、福島県、茨城県へ寄贈しました。これらの車両は、各自治体関係者の移動や、輸送手段の確保のためにお使いいただいております。
特に震災直後は、ガソリンの供給不足の問題もありましたので、プジョーの自転車(マウンテンバイク)も49台寄贈させていただきました。
さらに、東日本大震災発生直後に日本に派遣されたフランス救援部隊の被災地での移動手段として、5台のプジョーを貸与いたしました。
※被災地に寄贈された車両と自転車の台数は7月末日現在の台数です。

また、当社は、NPO法人の「国境なき子どもたち(KnK)」のサポートも行っています。
国境なき子どもたち(KnK)は、開発途上にある国々のストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子ども、大規模自然災害の被災児など、恵まれない青少年に教育支援を提供する組織です。

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東日本大震災の発生で、国境なき子どもたち(KnK)は、「子どもたちに寄り添う」をモットーに、被災地において、行政では迅速な支援対応が難しい子どもたちや若い世代の人々に対し、援助活動を行っています。
当社は、国境なき子どもたち(KnK)の活動に対し、理解の促進と認知の拡大を図るため、私どものホームページで、同団体の支援活動を告知するとともに、日本全国のプジョーとシトロエンの正規販売店で団体の活動を告知するチラシとショールーム卓上ツールを設置し、来場されるお客様に団体への理解を深めて頂くと同時に、東日本大震災募金への呼びかけを実施しています。
さらに、団体の活動をバックアップするために、物資及び人員の輸送手段として、広々とした室内空間を有し、7名が乗車できるシトロエンのマルチパーパス・ビークル、「シトロエンC4ピカソ」を無償で貸与することを決定しました。

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―お忙しいところ、ありがとうございました。

○プジョーについてはこちらから。
プジョージャポン オフィシャルサイト
http://www.peugeot.co.jp

THE PEUGEOT EXPERIENCE in Kobuchizawa フォトギャラリー

本記事の取材は、2011年7月に行いました。