2008年1月31日
連載12回目の今回は、「猫足」と呼ばれるしなやかな足回りとライオンマークが特徴の、フランスのプジョーの認定中古車を取り扱う、大阪府枚方市のPEUGEOT枚方アプルーブドサイトをご紹介します。
PEUGEOT枚方アプルーブドサイトは、2006年8月に新規オープンし、関西最大級のプジョー認定中古車の展示台数を誇ります。
枚方市は、西に淀川が流れ、東に緑豊かな生駒山系の山々があり、PEUGEOT枚方アプルーブドサイトは国道1号の池之宮北交差点から国道307号線を東に300メートルの場所に位置しています。
電車の場合は、JR片町線の津田駅または京阪京都線枚方市駅が便利です。
PEUGEOT枚方アプルーブドサイト
PEUGEOT枚方アプルーブドサイトでは、店長の森本 志学(ゆきひさ)さんにお話を伺いました。
-オープンまでの経緯などをお聞かせください。
当社(ユーロモータース株式会社)は、正規ディーラーとしてプジョーを取り扱うようになってから10数年経ちますが、中大阪と茨木で扱っていた中古車を枚方に集約して取り扱うことにしました。
新車の販売が伸び悩む中、お客様の選択肢として、認定中古車をもっとアピールしていこうというのが、オープンのきっかけです。
この場所は元々、国産車のディーラーでした。これを改装して、プジョーの認定中古車の専売拠点として、2006年8月23日にオープンしました。
目の前の国道307号線は、国産・輸入車を問わず、ディーラーが多いところです。
スタッフの数は、私を入れて3名の営業と、受付が1名、サービスが2名です。
サービス工場は4ベイです。
サービス工場(近畿運輸局の認証を取得)を併設している
-オープンして1年。ビジネスの進捗状況はいかがでしょうか?
プジョーの中古車を一堂に30台近く展示している店が他にないこともあって、おかげさまで引き合いが多く、順調です。
特に206、207の引き合いが多いですね。これらのモデルは、金額的にもサイズ的にも国産車からの乗換えで違和感がありません。実際、国産車からの乗り換えるお客様が多いです。
お 客様は、地元枚方をはじめ、京都、兵庫、奈良の近畿圏がメインとなりますが、遠方のお客様もいらっしゃいます。当店は他店では取り扱いの少ないレアなモデ ルを在庫しているのが自慢です。例えば、207(一部、受注生産モデル)と307CCプレミアムは、日本全国からお問い合わせをいただきます。
輸入車の中でオープンカーとして電動メタルトップを市販化したのはプジョーが最初です。
当社は自転車の取扱いにも力を入れており、おかげさまで多くの引合いをいただいております。
人気のプジョーの自転車
-今後、このようにしていきたいというお考えはありますか?
関西では、プジョーの認知度はまだまだこれからだ、と思っております。
お客様から「プジョーに乗っている人が増えましたね」と言われるように頑張りたいです。
地元の多くの人にプジョーに乗っていただきたいですね!
関西圏ですと、京都や神戸では輸入車を多く見かけますが、大阪では、プジョーやアルファロメオなどのラテン系の輸入車を見かけることが少ないです。
中古車の販売台数は伸びていますが、新車の販売台数については更なるチャレンジが必要だと思っています。
女性ユーザーが多いブランドなので、3ナンバーというだけで、維持費が高くなるというイメージを持たれるようです。
207は幅1750ミリですけど、排気量は1600ccなので税金は変わらないのですけどね。
106、206、306の時代から比べますと、現行モデルは乗り味などがドイツ車っぽくなっていると言われます。
試乗してくださった方からの評価は高く、「良いクルマですね!」と言われます。
ただ、残念なのは試乗していただかないと、プジョー車の良さがわからないことです。
特に30代から40代の男性のお客様は、カタログスペックを重要視される方が多いように感じます。
プジョーの良さは、カタログスペックに現れない部分に多く、一度試乗していただければその良さをご体感して頂けると自負しておりますが、カタログだけではプジョーの良さが伝わらないのが悩みです。
プジョー車は、外観のデザインや充実した走行性能等、お客様へのインパクトは非常に強いと思いますので、多くの方にプジョーのお客様になっていただき、お客様に走る広告塔になってもらいたいです。
-プジョーの魅力をアピールしてください。
プジョーは肩肘張らずに乗れるおしゃれなクルマです。価格的にも驚くほど高額!、では無いので(笑)、「この金額でこれだけのクルマに乗れるんだ」というのは、お客様にとって大変魅力的だと思います。
アルファロメオも良いクルマですが、若干スポーティーですね。
クルマに遊び心を求める方にはプジョーが最適です。外装のデザイン、たとえば吊り上った目をひとつとっても、遠くからプジョーとわかりますから。
大きな口と吊り上った目が特徴の最近のプジョー
306カブリオレは内外装のセンスが良いために根強い人気があり、お客様はなかなか手放そうとしないようです。
-故障などについてはいかがでしょうか?
お客様からは、「フォルクスワーゲンよりも壊れますか?」と聞かれます。
このような場合は、「プジョーはヨーロッパでポピュラーなメーカーですから、故障が多かったら成り立ちませんよ」と答えています。
ただし、クルマは機械ですので、全く故障しないとは言い切れません。
お客様へクルマを納車する際は、私の携帯電話番号、プジョー・アシスタンスの電話番号、当社の三店舗の電話番号、保険会社のレッカーサービスの電話番号を一覧表にしてお渡ししています。
「壊れたときは私の携帯電話に連絡してください」と伝えてありますが、実際はほとんど掛かってきませんよ(笑)。
-アフターサービスや部品供給の体制はいかがでしょうか?
納車したお客様からクレームが出たときの対応が肝心だと思っています。
直ちに私たちスタッフが駆けつけるか、レッカーを手配するように徹底しています。
このような最初の対応をぐずぐずしていると、お客様に無用な不安感を与えてしまいます。
お客様にとっての「すぐ」というのは、人によって5分だったり1時間だったりと感覚が違いますから、「折り返し、電話します」という対応ではダメだと思っています。
直ちに対応することを心がけています。
私は昔、205its(※1)に乗っていましたが、その頃は部品供給に時間が掛かり、一週間待ちが当たり前の状況だったように思います。
今は、オンラインで発注すれば、大抵の部品は次の日には届きます。
お客様にもご満足頂いております。
また、今のクルマには電子デバイスがたくさん装備されたため、メカニックの仕事が随分と変わりました。
故障の診断には、専用のテスターが必要になるので、街の中古車店では、オイル交換やブレーキパッド交換くらいしかできなくなってしまったのではないでしょうか。
-今お乗りのクルマは?
307SWに乗っています。
本当は、407SWに乗りたかったのですが、妻が通勤に使っている関係で、このサイズとなりました。
乗り味は、硬くて柔らかいという、プジョーの特徴を出しています。
ファミリーユースでも、雪山にもオールラウンドで大活躍しています。
私の通勤の足は、プジョーのバイクです(笑)。
森本店長の通勤の足となるバイク
次は、308SWに乗りたいですね。
私はSUVが好きなので、4007にも興味がありますが、残念ながら日本市場における取り扱いは未定ですが。
-客層や競合車種は?
お客様は、ファミリー層が多いですね。
これからお客様により親しんでいただける様、顧客管理を徹底し、次もプジョーを選んでいただけるよう努力したいです。
商談時には、フォルクスワーゲンのゴルフやポロと競合することが多いです。
ドイツ車は、カタログスペック上の技術が飛びぬけている感じがしますが、何とか切り崩したいです。
今までフランス車に乗ったことのないお客様はプジョーを選ばれることが多いようですが、マニアックなフランス車が好きな方はシトロエンを選ばれるように思います。
-輸入車の魅力を一言お願いします。
クルマは、服装、髪型、めがねと同じく、自分自身の個性を見せる1つのツールだと思いますので、自分の個性を主張したい方にピッタリだと思います。
私は国産車が嫌いなわけではありませんが、国産車の場合、売れないモデルがあると、そのクルマのモデル名そのものが消えてしまい、別のモデル名になるのは寂しい話だと思います。
逆に輸入車は、フォルクスワーゲンからゴルフが、メルセデスベンツからCクラスが無くならないように、モデル名に対するメーカーの思い入れが大きい。それだけ力を入れて、市場に導入しているのが魅力だと思います。
お話を伺った店長の森本さん
-本日はお忙しいところありがとうございました
(※1)205its:1980年代にラリーで活躍したプジョー205ターボ16の市販用レプリカモデル。ラリー車がミッドシップ4WDであったのに対し、itsはFFの1.9リッターモデルがベースとなる。
○PEUGEOT枚方アプルーブドサイトについてはこちらから。
http://www.days.ne.jp/euromotors/dealers/hirakata/
○プジョーについてはこちらから。
プジョージャポン オフィシャルサイト
http://www.peugeot.co.jp/index.html
○プジョー認定中古車についてはこちらから。
PEUGEOT Approved Cars
http://www.peugeot.co.jp/cars/approved/
お近くの方は、是非お気軽にPEUGEOT枚方アプルーブドサイトにお立ち寄りください。
PEUGEOT枚方アプルーブドサイト フォトギャラリー
本記事の取材は、2007年12月に行いました。