JAIA 日本自動車輸入組合
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18th Maserati Day

2011年11月1日


~マセラティの愛好家が愛車とともに一堂に集う年に一度のイベント~

2011年10月22日(土)から23日(日)の2日間、箱根を舞台にして、18th Maserati Day(マセラティディ)が開催されました。

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1993年に設立されたMaserati Club of Japan(MCJ)は、18年の歴史を持ち、イタリアのマセラティ本社や日本のインポーターから公認クラブとして認められているほか、世界中のマセラティクラブの集合体である「The Maserati Club」と提携し、月に一度の定例ミーティングや機関紙の発行のほか、数多くのイベントの開催など、積極的に活動しています。

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Maserati Dayは、Maserati Club of Japan(MCJ)が主催している年1度のイベントで、1994年から毎年趣向を変えながら開催されています。過去をさかのぼってみると、2005年の12th Maserati Dayは静岡県浜名湖で、2006年の13th Maserati Dayは群馬県北軽井沢で、2007年の14th Maserati Dayは千葉県木更津で、2008年の15th Maserati Dayは静岡県浜名湖で、2009年の16th Maserati Dayは東京プリンスホテルで、2010年の17th Maserati Dayは京都(京都市役所と下賀茂神社)で開催されました。

18回目となる今回は箱根を舞台に開催され、初日は、富士芦ノ湖パノラマパークで車両展示とコンクールデレガンス、夜はザ・プリンス箱根でディナーパーティ、2日目は芦ノ湖を周回するコースでパレード・ラン(Parata Maserati)とランチパーティというメニューです。

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富士芦ノ湖パノラマパークは、箱根連山の一つである駒ヶ岳(標高1,357m)の山麓にあり、芦ノ湖を見下ろす80,000平方メートルの開放感あふれる公園です。今回は、その広大な公園を借り切って車両展示が行われました。

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今回の参加モデル

当組合は、初日の車両展示を取材させていただきましたので、MCJメンバーの皆様が所有する新旧バラエティに富んだマセラティを紹介したいと思います。

■A6 1500 ピニンファリーナ(A6 1500 Pininfarina)

A6は、マセラティ社にとって戦後初のロード・モデルとして開発され、1947年のジュネーブショーでデビューしました。1.5リッターの直列6気筒自然吸気エンジンを搭載し、ピニンファリーナによるボディワークで、1950年までにわずか60台が生産されたにすぎません。その後に到来するマセラティ黄金時代の礎となったモデルです。

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■ミストラル(Mistral)

ミストラルは、当時のイタリアン・クーペらしいスタイルの、ロングノーズ・ショートデッキの美しいボディを纏い、1963年に発表されました。ボディは、ピエトロ・フルア率いるカロッツェリア・フルアによるものでした。
発表時は3.5リッターであった直列6気筒自然吸気エンジンは、発売時には3.7リッターに拡大され、さらに1966年には4.0リッターモデルが加わり、1970年までに約800台が生産されました。ミストラルの名称は、アルプスからフランス南東部に吹き下ろす局地風を指し、その後、マセラティは車名に「風」を表す文字を使うようになります。

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■ミストラル・スパイダー(Mistral Spyder)

ミストラル・スパイダーは、クーペボディのミストラルから遅れること1年、1964年にデビューし、1970年までに約120台が生産されました。
今回のコンクールデレガンスでは、クラシコ(ベストヴィンテージ)賞を受賞しました。

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■セブリング(Sebring)

セブリングは、マセラティ初の量販車となった3500GTの後を受け、1964年に発表された2+2の4シータークーペです。ボディは、カロッツェリア・ヴィニャーレによるものです。
3.5リッター直列6気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力は235ps/5,500rpmを発揮しました。四輪ディスク・ブレーキを既に装備していたのも特徴です。
450台程度が生産され、現行のグラントゥーリズモの原点と言われるモデルです。
今回のコンクールデレガンスでは、グランプリ賞を受賞しました。

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1966年式のこちらのセブリングは、1966年5月号のカーグラフィック誌の「今月入荷(NEW CAR OF THE MONTH)」に掲載された個体です。当時のマセラティのインポーターであった新東洋企業株式会社により正規輸入され、価格は950万円でした。

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※当組合は、HPで正規インポーターの変遷を紹介しており、当時のマセラティの正規インポーターを確認することができます。
https://www.jaia-jp.org/html/data/brand/Maserati.html

■初代ギブリ(Ghibli)

初代ギブリは、1966年にデビューしたFRレイアウトの2シータークーペです。ボディはカロッツェリア・ギア製で、デザインはベルトーネから移籍した直後のジョルジェット・ジウジアーロが担当し、マセラティとしては初のリトラクタブル・ヘッドライトを装備していました。
デビュー当初は4.7リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力は330ps/6,000rpmを発揮しました。1970年にはエンジンを4.9リッター(335ps/5,500rpm)に拡大し、1973年まで生産されました。

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■ボーラ(Bora)

ボーラは、1971年のジュネーブショーでデビューしました。ボディはモノコックで、マセラティ初のミッドシップ2シーターです。デザインは自らのイタルデザイン社を興した時期のジウジアーロが担当し、ステンレスパネルで仕立てたルーフが特徴です。
ギブリと共通の4カムシャフトV型8気筒自然吸気エンジンをミッドシップに搭載し、最高出力は330ps/6,000rpmを発揮しました。
デビュー当時は、マセラティの親会社がシトロエンであり、ハイドロニューマティックの技術がブレーキ、ポップアップ式のヘッドランプ昇降、パワーウィンドー/シートなどに導入されました。

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■222E/222SE

222シリーズは、ビトゥルボの新規格モデルとして1989年にデビューしました。年式により、E、SE、SR、4Vの4つのグレードが存在します。
エンジンは、全モデルとも2.8リッターのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載しますが、E、SE、SRがSOHCの3バルブ(225ps/5,500rpm)なのに対し、最後期型となる4Vでは、DOHC化された4バルブエンジン(280ps/5,500rpm)へと強化されました。
外観上の違いとしては、SEでは前後バンパーの形状が変更され、フロントのフォグランプが埋め込み式になり、またリア・スポイラーは大型化により、リア・フェンダーの上部まで拡がりました。
さらにSRからは、フロント・グリルがシャマルのイメージを取り入れたデザインに変更され、ボンネット・スポイラーが装備されました。
今回のコンクールデレガンスでは、222Eがセミクラシコ(ベストセミヴィンテージ)賞を受賞しました。

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■スパイダー・ザガート(Spyder Zagato)

ビトゥルボをベースに、ホイールベースを2400mmへ短縮、カロッツェリア・ザガートがボディを架装し、2シーターボディとして1984年に発表されました。
エンジンはビトゥルボ・クーペと共用の2.8リッターのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、225ps/5,500rpmを発揮します。なお、イタリア国内向けには、2リッターのV型6気筒ツインターボエンジン搭載モデルも製造されました。

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■2代目ギブリ(Ghibli)

1992年に「ギブリ」の名称が復活したこのモデルは、2ドアのノッチバック・スタイルを採用したラグジュアリー・クーペで、内外装の小変更を行いながら、1997年モデルまで生産され、後継の3200GTへとバトンタッチされました。
2.8リッターのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は284ps/6,000rpmを発揮します。
なお、イタリア国内向けには、2リッターのV型6気筒ツインターボエンジン搭載モデルも製造され、最高出力は306ps/6,250rpmを発揮しました。
1997年には、スパルタンな仕様のギブリ・カップが追加されました。

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■4代目クワトロポルテ(Quattroporte)

イタリア語で「4ドア」を意味するクワトロポルテは、1963年のトリノショーで初代モデルがデビューしました。
それから31年経った1994年、4代目となるクワトロポルテがデビューしました。デザインは、マルチェロ・ガンディーニが担当しました。
2.8リッターのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は284ps/6,800rpmを発揮します。
1997年にはシャマルと共通の3.2リッターのV型8気筒ツインターボエンジン(335ps/6,400rpm)搭載モデルが追加されました。

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1998年にマイナーチェンジされ、エボルツィオーネと呼ばれる後期型に移行し、フェラーリの助言と支援を受けて改められた新ラインで生産されました。
マイナーチェンジに伴い、ダッシュボードのラサール製アナログ時計が廃止されました。

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■3200GT

3200GTは、1998年9月のパリサロンでデビューした2+2の4シータークーペです。デザインはジウジアーロが担当しました。独特のテープランプが特徴です。
3.2リッターのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は370ps/6,250rpmを発揮します。

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3200GTのハイパフォーマンスバージョンが、3200GTアセットコルサです。

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■クーペ(Coupe)

クーペは、3200GTの後継モデルとして2002年1月のデトロイトショーでデビューしました。
4.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力は390ps/7,000rpmを発揮します。

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■グランスポーツ(Gransport)

グランスポーツは、クーペをベースにスポーティアレンジし、2004年春のジュネーブショーで披露され、9月のマセラティ社創立90周年を祝うイベントで正式発表されました。
4.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力はクーペとの比較で11psアップとなる401ps/7,000rpmを発揮します。

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■グランスポーツ・スパイダー(Gransport Spyder)

グランスポーツ・スパイダーは、2005年のフランクフルトショーでデビューしたオープンモデルで、それまでのスパイダー同様にクーペよりも220mmショートホイールベース化されています。
今回のコンクールデレガンスでは、モデルノ(ベストモダン)賞を受賞しました。

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■5代目クワトロポルテ(Quattroporte)

5代目クワトロポルテは、2003年9月のフランクフルトショーでデビューした4ドアセダンです。デザインはピニンファリーナが担当しました。
4.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力は400ps/7,000rpmを発揮します。
その後、スポーツGTやエグゼクティブGTなどのグレードが追加されました。

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5代目クワトロポルテは、2008年10月にマイナーチェンジされ、後期型に移行しました。外装上は、バンパーのデザインとグリルのデザインが変更され、テールランプがLED化されました。
現在、クワトロポルテ(4.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジン/400ps/7,100rpm)、クワトロポルテS(4.7リッターのV型8気筒自然吸気エンジン/430ps/7,000rpm)、クワトロポルテ スポーツGT S(4.7リッターのV型8気筒自然吸気エンジン/440ps/7,000rpm)の3グレードの展開となっています。

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■グラントゥーリズモ(Gran Turismo)

グラントゥーリズモは、2007年3月のジュネーブショーで発表された2ドア4シータークーペです。4.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、405ps/7,100rpmを発生します。デザインはピニンファリーナが担当しました。
そのハイパフォーマンスバージョンが、グラントゥーリズモSで、2008年3月のジュネーブショーで発表されました。排気量が500cc拡大された4.7リッターのV型8気筒自然吸気エンジンは、440ps/7,000rpmを発揮します。

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■グランカブリオ(Gran Cabrio)

マセラティ初となる4シーターオープンのグランカブリオは、2009年9月のフランクフルトモーターショーで発表されました。4.7リッターのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力はグラントゥーリズモSと同じ、440ps/7,000rpmを発揮します。

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■MC ストラダーレ(MC Stradale)

グラントゥーリズモ・MC ストラダーレは、2010年9月のパリサロンで発表されました。レースモデルから得たノウハウをもとに開発され、チューンアップされたエンジンは、グラントゥーリズモSと比較して、10psアップの450ps/7000rpmを発揮します。軽量化のため、リアシートは取り払われ、乗車定員は2名となっています。

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Maserati Club of Japan(MCJ)は、年に一度のMaserai Dayのほかに、月に一度の定例ミーティングや機関紙の発行も積極的に行っています。MCJの入会基準は「マセラティを愛していること」だそうです。仮にマセラティのオーナーでなくても、マセラティに対する熱い思いがあれば十分です。興味がおありの方は、Maserati Club of Japan Webからお問い合わせされてはいかがでしょうか?

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○Maserati Club of Japan(MCJ)についてはこちらから。
Maserati Club of Japan Web
http://www.maseraticlub.jp/

○マセラティについてはこちらから。
マセラティ ジャパン オフィシャルサイト
http://www.maserati.co.jp/

○17th Maserati Day(JAIAレポート)についてはこちらから。
https://www.jaia-jp.org/attractive/maserati-2/

18th Maserati Day フォトギャラリー

本記事の取材は、2011年10月に行いました。