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2017年のお知らせ

理事長会見(2017年7月27日)

日本自動車輸入組合(JAIA)は2017年7月27日(木)、理事長会見を実施しました。
基調スピーチの内容は以下の通りです。

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ペーター・クロンシュナーブル 理事長

1. 2017年上半期の輸入車の新車販売実績

2016年から2017年6月までの外国メーカー四輪車の販売台数を振り返りますと、2016年1年間の販売台数は対前年比3.4%増の約29万5千台となり、年間販売台数としても過去3番目の高水準でありました。

2017年に入ってからも、JAIAメンバー各社によるプラグインハイブリッド車(PHEV)、クリーンディーゼル車(CD)、電気自動車(EV)等の次世代車やSUVなどの新型車の積極的な導入などの効果により好調を維持し、2016年4月から2017年の6月まで、15ヵ月連続で前年同月比プラスを継続しております。特に外国メーカー車に占めるクリーンディーゼル車の比率は、2017年上半期実績で21.5%と半期で初めて2割を超えましたが、これはクリーンディーゼル車に対する顧客ニーズの増加傾向を反映するものです。現在は外国メーカー車11ブランドがクリーンディーゼル車を販売しております。その結果、上半期の外国メーカー車の販売は、対前年同期比3.8%増の約15万1千台となり、暦年6か月間の販売合計台数は上半期として過去3番目の高い上半期合計台数でした。また、日本メーカー車を含めた輸入車全体の2017年上半期合計台数も、対前年上半期に比べ2.0%増で約17万4千台でありました。

2. 2017年下半期の輸入車市場の展望

2017年下半期の展望について、市場はさらに成長するとみています。会員各社は引き続き魅力的なニューモデルを投入し、最新装備を搭載した次世代自動車などの積極的な拡充を図る方針と理解しています。また、2017年秋から2018年初めにかけて国内各地域でモーターショーが開催予定です。加えて全国各地での地方輸入車ショーの開催も予定されており、更なる外国および国内メーカーによる様々なニューモデルの発表・投入により、日本の自動車市場全体の盛り上がりが期待されます。

3. 2017年後半以降のJAIAの主要な活動計画

JAIAは、近年、安全、かつ持続可能なモビリティを全ての人々に提供することに貢献するため、経済産業省、国土交通省、多数の自動車関連組織と協力して活動を推進してきております。インポーターを構成員とするJAIAは、このように多様で魅力に溢れる四輪車とモーターサイクルの輸入が円滑に行われるよう、ユーザー負担の軽減や公正な市場条件の確保を通じた市場活性化のための活動、及び、安全技術・環境関連規制等の国際的な調和のための活動を、二つの大きな柱として、推進してきております。

4.(1) 国内市場活性化のための活動(第1の柱)

2018年度の税制改正については、JAIAは、軽自動車に比べて登録車の税負担が2.7倍という状況が依然として解消されない中、登録車と軽自動車の税負担の公平化を実現するため、長年の優先要望事項であります「自動車税の引き下げ」に重点を置いてまいります。また、「自動車重量税の廃止」にも重点を置き要望活動を行い、自動車保有者の税負担軽減を図る計画です。

2017年10月27日から11月5日まで開催予定の「第45回東京モーターショー2017」へは、JAIAは共催者として参画する予定であり、同ショーの成功のために、主催者である日本自動車工業会(JAMA)と協力していく計画です。
今回のショーには、JAIA会員が取り扱う外国メーカーブランドより、四輪車17ブランド、モーターサイクル3ブランドが出展予定です。
JAMAとJAIAは、東京モーターショー2017が四輪車と二輪車の価値や楽しさを大幅に高めることにフォーカスしたイベントとして、内外のクルマやバイクのファンの皆さま、マスコミ関係者の皆さまにさらなる興奮と関心をお届けしたいという願いを抱いています。

東京モーターショー2017開催後の2017年後半から2018年初めにかけて、大阪、名古屋、福岡、札幌、東北地方でのモーターショーも順次開催予定であります。JAIAとして輸入車・モーターサイクルの魅力を各地の若者、女性を含む多くの人々が実感できるものと期待しております。

4.(2) 規制等の国際的な調和のための活動(第2の柱)

(A)技術・安全基準に関する活動

第一に、国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA)の進捗状況です。

IWVTA創設に向けた取り組みが部分的に実現するなど着実に進捗しており、国土交通省他関係者の御尽力・御貢献を評価しております。今後とも、完全なIWVTAに向けて国際協力が加速化するよう期待しており、最終的には海外で認可取得したことが確認できる自動車を日本において導入できるよう、JAIAとしてはこの国際協調に更に参画し貢献する方針です。

第二に、日本の独自基準の国際調和の進捗です。

日本独自の基準の国際調和、又は廃止のためのレビューが進展しております。2017年上半期だけでも4項目の改正が行われ、国土交通省に感謝しております。一つ例を挙げますと、「回転部分の突出」の基準が欧州の基準と調和したことにより、欧州車本来の美しいデザインを日本のお客様に提供することができるようになりました。今後とも乗用車、商用車を問わず日本独自の基準に関する改正が更に行われるよう期待しております。

第三に、欧州における型式認証審査の効率化についての進捗状況です。

2017年3月、交通安全環境研究所・自動車認証審査部のジュネーブ事務所が設立されました。国土交通省他関係者の御尽力を評価しております。このことにより欧州からの輸入車は欧州駐在審査官による審査が可能となりました。今後、柔軟な日程調整により海外メーカー及びインポーターの申請業務がより一層効率化されることを期待します。

第四に、高圧ガスを燃料とする自動車関連の規制の国際調和化の進捗状況です。

CNG/LNGを燃料とする自動車に関して、国連の協定規則(第110号)を採用した高圧ガス保安法関連法及び道路運送車両法関連法の改正が2017年6月30日に施行されました。経済産業省、国土交通省他、関係者の御尽力に感謝するとともに、パワートレインの多様化にも貢献するものとして評価します。

今後、さらに、燃料電池車のタンク等の規制についても国際調和の観点から規制の早期合理化が図られるよう、要望していく計画です。

(B) 環境関連規制・制度に関する活動

第一に、燃費については、今後、「ポスト2020年度燃費基準」の検討が開始される予定です。近い将来JAIAとしては、ポスト2020年度燃費基準が、科学的知見に基づく客観的かつ合理的基準として設定され、消費者にわかりやすく、そして輸入車にとっても国産車にとっても公平な基準として設定・策定されるよう、関係省庁に求め、さらに詳しく意見等を表明していく計画です。

第二に、ディーゼル乗用車の排出ガス規制の在り方については、今後、路上走行検査いわゆるReal Driving Emissions(RDE)が2022年から導入される予定です。

JAIAは、路上走行での排出ガス測定を実施することにより、より現実的な環境への影響を測定・評価を可能としようとするRDE導入の目的を理解しています。その導入の際には、国際調和の観点から、日本に先駆けて2017年9月から導入される欧州のRDEの要件とできるだけかい離していないものが合理的と考えます。

(C)「自動運転」に関する活動

JAIAは、安全で、かつ持続可能なモビリティを、あらゆる人に提供することを目指して、「自動運転」技術の今後の市場投入に向けて取り組みを続けております。JAIAの基本的見解としては、各種関連制度は、国際的に調和した形で、設定・改定されることが肝要であるというものです。JAIAは、さらに進んだ車両自動運転技術の実現に向け、自動運転に関する各種規制等の制定・改正が国際的に調和した形で促進されるよう、日本政府、関係機関と一層協力していく所存です。

JAIAはその一環として、経済産業省、国土交通省、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP-adus)その他の関連組織と協力しつつ、活動を行ってきております。

特にJAIAは、2016年度よりSIP-adusとの協力関係を構築し、日本で実施される大規模実証実験(FOT)については「国際協力と国際調和」が目的のひとつである旨、SIP-adusの合意を得ることができました。

多彩な先進安全技術を装備した車両の普及についてのJAIA見解

2017年3月、経済産業省、国土交通省、警察庁および内閣府が、高齢運転者による交通事故防止対策として、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)とペダル踏み間違い時加速抑制装置を備えたいわゆる「セーフティー・サポートカーS 」の普及啓発を推進するための基本方針をまとめました。

JAIAの基本的見解は、「セーフティー・サポートカーS 」の促進に加え、多種多様な先進安全技術を装備した自動車を広く普及させることで、高齢者を含む全ての世代の安全運転をサポートし、交通事故を大幅に削減することが肝要であるとするものです。

国土交通省では、AEBSの性能評価を行う制度の導入に向けてワーキング・グループを立ち上げましたが、JAIAは、輸入車にも国産車にも公平な方法で性能評価を行う信用できる体制、更には、ユーザーにメリットが伝わる制度の実現に向けて、積極的に参画していく計画です。

JAIAは、AEBS基準の国際合意に向けた活動におきまして国土交通省がさらなるリーダーシップを発揮されることを期待しております。また、その他の先進安全技術につきましても、定義や規制の国際調和が進んでいくことを期待しております。

4.(3) モーターサイクル事業

JAIAのモーターサイクル活動も、「モーターサイクル市場活性化のための活動」と「技術・環境規制の国際調和促進のための活動」という二本の柱で建てられております

第一に、モーターサイクル市場活性化のための活動については、2017年4月に、第3回モーターサイクル試乗会が、JAIAモーターサイクル会員全10社がモーターサイクル100台を出展し、71のメディアからの参加を頂き、盛会のうちに開催され、多様で個性ある(サムシングディファレント)の輸入モーターサイクルの魅力を、若者・女性を含む多くのライダーの方々に、発信することが出来ました。

JAIAは、2017年の9月17日に、群馬県前橋市で開催される第5回Bike Love Forumに併せて、約700名のオーナーズクラブのライダーを含め3千名規模の来場者を見込む一大モーターサイクル展示会を、JAMA等他のモーターサイクル組織と連携して、開催する計画です。
そして「技術・環境規制の国際調和のための活動」においては、念願であった騒音規制の基準調和が達成できたこと等、今までに大きな進展がありました。今後も二輪車規制の国際調和の方向に向けて、活動を進めていく計画です。

5.結び

最後に、今後さらに、JAIAの全会員を挙げまして、すなわち、27四輪自動車会員並びに10モーターサイクル会員を挙げまして、世界各国で生産され先進技術を備え魅力溢れる、輸入四輪自動車並びにモーターサイクルを、より多くの皆様にお届けすることにより、「日本と世界の持続的な発展」に一層貢献して参る所存でございます。