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新技術特集

輸入車の新技術特集(3) メルセデス・ベンツのBlueTEC

~窒素酸化物の80%を無害な水と窒素に還元する画期的な浄化システム~

 
ディーゼルエンジンの既成概念をくつがえす圧倒的なクリーン性能、燃費経済性、そして動力性能。これらを両立した技術がメルセデス・ベンツのBlueTEC(ブルーテック)です。
 

 

 
 
ディーゼルエンジンは、圧縮比を高くすることにより、燃料を薄く、リーンバーンにすることができます。この圧縮比の高さが大きなトルクを生みだし、これが、ディーゼルエンジンがパワフルだと言われる所以です。
 

 
 
しかしながら、ディーゼルエンジンは、空気を多く吸っているため、窒素酸化物(NOx)が多く出やすいという欠点があります。
この窒素酸化物(NOx)を処理するために考案されたのが、メルセデス・ベンツのBlueTECに採用された尿素水溶液を排気ガスに噴射するという技術です。
 

 

 
 
■排出ガスへの尿素水溶液の噴射による画期的な浄化システム
BlueTECでは、高温の排出ガスの中に、インジェクターから尿素水溶液が噴射されます。これにより、アンモニア(NH3)が生成されます。このアンモニア(NH3)と窒素酸化物(NOx)がSCR触媒コンバーター内で化学変化を起こし、そして、有害な窒素酸化物(NOx)の80%が無害な窒素(N2)と水(H2O)に還元されるのです。
 

 

 

 
 
■DPF(粒子状物質除去フィルター)
ディーゼルエンジンから発生する黒煙については、DPF(粒子状物質除去フィルター)で除去されます。
排気管の途中に設置されたDPFが、排気ガス中のPM(粒子状物質)を吸着します。DPFに一定以上のPMがたまると、エンジンの制御によって、フィルターの温度を600度まで上昇させ、たまったPMを燃焼・除去します。
 

 
 
■新世代のコモンレールシステム
コモンレールシステムとは、燃料を超高圧でシリンダー内に噴射するシステムのことです。BlueTECエンジンでは、ピエゾインジェクターを採用し、燃料噴射をよりきめ細かに行い、低騒音、低振動、低燃費を実現しています。
 

 
 
■電子制御可変ターボチャージャー
メルセデス・ベンツの3.0リッターV6 BlueTECエンジンは、タービンの吸気側ブレードが可変する電子制御式のターボチャージャーを採用しています。エンジンが低回転時には、アクセル操作に対するレスポンスに優れ、高回転時には大きなパワーを発生させます。
 

 
 
これらの技術と、エンジン内部の技術改善により、Eクラス、Eクラスワゴン、MLクラスに採用されたメルセデス・ベンツの3.0リッターV6 BlueTECエンジンは、211馬力という最高出力と540Nmという5.0リッターガソリンエンジン並みの最大トルクを発揮しながら、日本のポスト新長期排出ガス規制や、ヨーロッパのユーロ6という大変厳しい排出ガス規制に適合することに成功しました。
 

 

 
 
○メルセデス・ベンツ、AMGについてはこちらから
 メルセデス・ベンツ オフィシャルサイト
http://www.mercedes-benz.co.jp/index.html
 
本記事の取材は、2010年5月に行いました。