JAIA 日本自動車輸入組合
Menu

輸入車の新技術特集(1) ボルボのオートブレーキ・システム

2009年8月26日


~追突を未然に防ぐ先進の安全技術~

「車は人によって運転され、使用される。したがってボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない。」これは、ボルボが1927年に創業した際、創始者の一人であるアッサル・ガブリエルソンが語った言葉です。
これは今でもボルボ社のビジョンとして受け継がれています。

ボルボと言えば、安全性の高さを連想される方も多いと思います。ボルボは、事故を防ぐ「予防安全性」、万一、事故に遭遇した場合でもダメージを小さくとどめる「保護安全性」の両面を追及してきました。

ボルボは、3点式シートベルトを開発し、1958年に特許を取得しました。その後、ボルボは3点式シートベルトを標準装備しましたが、諸外国でも3点式 シートベルトの有効性が認められ、法制化の動きが強まると、ボルボは3点式シートベルトに関する特許を無償で公開しました。

ボルボ・カーズ・ジャパン株式会社 は、2009年4月10日から発売開始した「ボルボS80 2.5T SE」に輸入車として初となる「追突軽減オートブレーキ・システム」を搭載しました。

追突軽減オートブレーキ・システムは、フロントグリルのレーダーセンサーとフロントガラスに設けられたデジタル・カメラにより、前方車両との車間距離と相 対速度を常に計測し、前方車両との追突の可能性があると、ドライバーに警告を発するとともに、衝突時の速度を下げるように、自動的にブレーキが作動するも のです。

システムは、時速8キロから180キロで走行中に作動し、追突の可能性がある場合の警告は、ダッシュボード上の赤い警告灯と警告音によって行われます。

警告してもドライバーが危険を回避する行動を起こさずに、追突が避けられないとシステムが判断した場合は、追突軽減オートブレーキが作動し、ブレーキが働きます。

ボルボS80 2.5T SEには、「追突軽減オートブレーキ・システム」の他に、「ドライバー・アラート・コントロール」や「レーン・デパーチャー・ウォーニング」などが装備されています。

「ドライバー・アラート・コントロール」
長距離ドライブなど、ドライバーの注意が低下したと判断した場合に警告を発するシステム。カメラ、センサー、制御ユニットで構成し、ある一定以上の通常と異なる動きがクルマに発生したと判断した時に、メッセージと音でドライバーに警告を発します。

「レーン・デパーチャー・ウォーニング」
車線を逸脱した場合にドライバーに警告音で知らせるシステム。カメラで路面の白線をトレースし、車線を逸脱する危険があれば警告音と警告表示が発せられます。

ボルボの長年にわたる事故調査の結果、衝突事故件数のうち約75%が時速30km以下で発生していること、およびその約半数がドライバーの不注意によって衝突する瞬間まで、全くブレーキを踏んでいないことが分かりました。
そこで、ボルボは、市街地や渋滞した道で頻繁に発生する低速走行時の衝突回避システム「シティ・セーフティ」を開発し、新型ボルボXC60に標準装備しました。

シティ・セーフティは、低速用追突回避・軽減オートブレーキ・システムで、ルームミラー前方に位置するレーザーセンサーで停車中もしくは同じ進行方向に進 んでいる約6m先の前方車両の走行状態を常に監視します。走行中に追突の危険性を感知すると、ドライバーによるブレーキ操作に備え、ブレーキの反応を素早 くする為にブレーキをプレチャージします。それでもドライバーが反応せず、ブレーキを踏まなかった場合、シティ・セーフティが自動的にブレーキをかけ、同 時にエンジン出力を抑制します。シティ・セーフティは、時速30キロ以下で作動し、両車間の相対走行速度差が15キロ未満の場合、追突を未然に回避し、両 車間の相対速度差が15キロ~30キロでは、追突のダメージを軽減します。

新型ボルボXC60は、2009年8月29日から発売開始されました。

○ボルボについてはこちらから。
ボルボ オフィシャルサイト
http://www.volvocars.com/jp/

本記事の取材は、2009年8月に行いました。