JAIA 日本自動車輸入組合
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2008 12th SAAB DAY(第12回サーブディ)

2008年11月11日


~サーブ車とサーブオーナーの集い~

2008年10月12日(日)から13日(月祝)の二日間、紅葉が始まったばかりの斑尾高原(長野県飯山市)を舞台にして、12回目となるSAAB DAY(第12回サーブディ)が開催されました。

SAAB DAYはSAAB OWNER’S CLUB OF JAPAN/サーブオーナーズクラブオブジャパン(SOCJ)が主催するイベントで、事前に申込みすれば、クラブ員以外のSAABオーナーも参加することができます。

今回は、41台69名の参加があり、初日の10月12日(日)は車両展示や懇親パーティなど、2日目の13日(月祝)は斑尾高原から志賀高原へのツーリングが行われました。

初日の10月12日(日)に用意されたメニューは、車両展示、ガレージセール、新感覚フィギュア(車両感覚を競う競技)、ニューモデル試乗会、懇親パーティ、オークションです。

車両展示は参加者のSAABをモデル別に整列駐車するというもので、ホテル本館前にSAAB DAYの専用駐車場が用意され、駐車場の入口にはSAAB DAYの専用である旨のサインボードが設置されました。

専用駐車場には、前日入りした幹事の方々により、白線が引かれてあります。モデル別に固まって駐車するため、駐車位置はすべて指定されています。

専用駐車場にずらりと整列したSAAB。圧巻の一言です。

参加者はホテルのエントランスで、ネームタグ、SAAB DAYパンフレット(しおり)などを受け取り、ホテルにチェックインします。

SAAB OWNER’S CLUB OF JAPAN(SOCJ)にはクラブ員向けのショップがあり、ついつい欲しくなってしまうSAABグッズや、SAAB関連書籍、クラブオリジナルグッズなどを販売しています。
SAAB DAYでも出店され、手に入れることが困難な海外のSAABオーナーズクラブのグッズなどの販売も行われました。

テニスコート横の駐車場では、新感覚フィギュアが行われました。
これは、所定の位置に設置したスポンジをタイヤで踏んでいき、スタートからゴールまでのタイムを競うもので、クルマの性能よりも、ドライバーの車両感覚が問われる競技です。

コースには4つのスポンジが用意され、そのうち3つは前進で、1つはバックで踏まなければなりません。

ニューモデル試乗会では、サーブ名古屋さんのプロモーションにより、Saab Turbo Xが用意されました。

Saab Turbo Xは、SAABのターボモデル販売30周年を記念する、世界で2,000台限定生産のハイ・パフォーマンスモデルで、日本へは僅か35台(Sport Sedan 15台、Sport Estate20台)しか導入されない、大変希少なモデルです。そのため、皆さんの興味関心はとても高く、試乗車はフル稼働状態で、時には5名乗車で出発 する場面もありました。

17時から懇親パーティです。
都合により日帰りでの参加となった方のネームプレートは、宿泊の方とは色分けがされており、「私は飲みません」「私に飲ませないで」のサインともなっています。

懇親パーティの司会進行は、事務局の大塚さん。
まず初めに代表幹事の加藤さんからご挨拶。
ビンゴゲームに賞品を提供いただいた協賛会社や準備に携わった幹事の方々への謝辞を述べられるとともに、「また来年も開催したいので、懇親パーティは大いに盛り上がりましょう」と挨拶されました。

乾杯の発声は、SAAB DAY皆勤賞の佐藤さん。
「皆様と皆様の愛車SAABの健康を祈念して」の発声とともに、宴がスタートしました。

18時になり、サーブ名古屋さんから「SAAB未来予想図」という講演が行われました。
店長の毛受(めんじょう)さんによるプロジェクターを使ってのわかりやすい説明に、皆さん箸を休め、熱心に聞き入っていました。

この講演は、SAAB DAYに参加された方への特典なのかもしれませんが、大変興味深い内容でしたので、ごく簡単にSAAB未来予想図の内容を紹介させていただきます。

(1)SAABの故郷

スウェーデンのトロルハッタン(Trollhättan)という小さな町で作られている。

(2)SAABの歴史

1947年、15名の飛行機エンジニアによって、Saab 92001という最初のクルマが作られた。

(3)SAABの珍車

キャンピングトレーラ(SAABO)を作ったこともある。

(4)SAABの技術

スウェーデンは発明研究に熱心なお国柄なので、SAABは常に新しい発想でクルマを作ってきた。
非常に紫外線の強い国で産まれたので、太陽光線吸収ガラスを全車に標準装備。
グレードによって安全性能に甲乙をつけない(全車標準装備)。

(5)SAABの方向性

「人と違った考えを持とう」が社員のスローガン。
SAABのデザインの起源は川にある石。ドイツのクルマはステンレスの球。
毎年コンセプトカーを出してきたSAABは、これから、夜間でもSAABとわかるように、夜の顔を作っていく。

(6)そして2010年

10年目となる「あのクルマ」がフルモデルチェンジ。
SAAB未来予想図の次は、新感覚フィギュアの表彰式。
賞品は計測時間の短い上位3台と9番目の車両に用意されました。
ちなみに、「なぜ9番目なのか?」ということですが、その理由は、SAAB好きの間のラッキーナンバーは、一般的な7や8ではなく、9であるからなのだそうです。
SAABの民間航空機である小型旅客機90スカンディア、軽飛行機91サファイアに続き、SAAB車のモデルナンバーは9から始まっているため(92、 93、94、95、96、97、98、99、900、9000、9-2、9-3、9-5、9-7)という説明に納得しました。

続いて、田中さんから「SAAB DAYフォトコンテスト」の説明が行われました。
このコンテストは、「斑尾とSAAB」をテーマとし、参加者の皆さんがSAAB DAYの二日間に撮影された写真を応募していただくという企画で、優秀作品は2009年のクラブオリジナルカレンダーの写真として採用されるというもので す。このカレンダーは、SAAB DAYの参加者全員に参加記念品として後日配布されるそうです。

いよいよ懇親パーティも終盤となり、皆さんお待ちかねのビンゴ大会が始まりました。
協賛会社から多数の賞品が用意され、中には大変貴重なグッズもあり、期待に胸をふくらませながら、ビンゴ大会担当の富岡さんが発表する番号を確認していきます。

お目当ての賞品を勝ち取り、「参加費用の元は取った」とおっしゃる方もいらっしゃったようです。
もちろん、ハズレはなく、参加者全員が賞品を持ち帰れるように配慮されています。

懇親パーティの後は場所を移して二次会。SAAB DAYで最も盛り上がるというオークションです。加藤さんと勝野さんの愉快なトークで、参加者が出品したグッズやパーツなどを競り合っていきます。
中にはエアロバンパーのような大型のパーツもありましたが、ユーティリティーに優れるSAABはそれらの大物を積んで持ち帰ることに何の問題もありません。

二次会は22時まで盛り上がり、その後、各々の部屋で三次会。深夜までSAAB談義は尽きることがなかったようです。

皆さんが二次会・三次会と盛り上がる中、皆さんの愛車SAAB達は静かに朝を待つのでした。

二日目の10月13日(月祝)は斑尾高原から志賀高原へのツーリングです。
本日も晴天に恵まれ、絶好のツーリング日和となりました。

SAAB好きの皆さんは、深夜までSAAB談義に盛り上がっていたにも関わらず、朝早く起きてSAABを磨き上げます。このシルバーのSaab 9000 Aeroは、日本に10数台しか正規輸入されていない希少なマニュアル車です。ちなみに、アメリカにはSaab 9000 Aeroだけのオーナーズクラブも存在するそうです。

メンバーが駐車場に集まってくると、あちこちでボンネットをご開帳してのSAAB談義が始まりました。

皆さんが揃ったところで集合写真の撮影です。皆さん手馴れたもので、愛車が隠れないように立つ配慮も見られました。

9時45分になり、ドライバーズミーティングが始まりました。
幹事が用意した地図を見ながら、走行中の注意点、休憩場所、迷い易い箇所についての丁寧な説明がされました。「カーナビを信用しすぎると迷子になりますよ」の説明に一同爆笑です。

10時ジャストにツーリングのスタートです。
斑尾高原ホテルを出発した一行は、1998年の長野オリンピックで整備された快適な道を通り、斑尾高原から上信越自動車道の豊田飯山IC方面を目指します。

仲間達のSAABを眺め、囲まれながら走るツーリングは最高ですね。特にターボモデルが発するヒューンヒューンというタービンの音はとても心地良いものでした。

リンゴ畑を過ぎ、道の駅ふるさと豊田の前を通過していきます。

斑尾高原カントリークラブの横を通り、国道117号線へ。
上今井橋で千曲川を渡ります。

有料(100円)の志賀中野道路を過ぎれば、1998年の長野オリンピックで整備された、高速道路と見間違う国道292号線。
途中の道の駅北信州やまのうちで30分ほど小休止します。
地元の特産品など、家で待つ家族のためのお土産を皆さん購入されていました。

11時30分にツーリング再開。志賀高原に向けて出発です。
国道292号線を快適に進み、坊平橋を過ぎた辺りから、木々が色づいてきました。最高のカブリオレ日和です。

旭山下を左折し、琵琶池を右に眺めながら、美しい紅葉の中の道を進み、ゴールの蓮池近くの志賀高原観光協会の駐車場に到着しました。

皆さんが揃ったところで解散式です。名残惜しいところですが、来年の再会を誓って、ここでお開きとなりました。
解散後は、有志で蕎麦の名店に向かう方や紅葉狩りに向かう方など、心ゆくまで秋の志賀高原を楽しまれたようです。

楽しい企画が満載のSAAB DAY。まだ参加をされたことのない方も一度参加されてみてはいかがでしょうか?幹事さん達の入念な準備と気さくなクラブ員の皆さんに囲まれて楽しい週末になることは間違いないでしょう。

現地では、代表幹事の加藤さんと望月さん、前代表幹事で第1回SAAB DAYから皆勤賞の佐藤さんにお話を伺いました。

加藤さん

-加藤さんとSAABの出会いについてお聞かせください。

Saab 9-3を買いたいと言う妹に付き合ってヤナセに行ったのがSAABとの出会いになります。
私はずっと国産車ばかり乗っていましたので、2001年11月に購入したSaab 9-5 Aeroが初めてのSAABであり、現在も大事に乗っています。
クラブとの縁は、たまたま近所で開かれていた地区ミーティングに参加したのがきっかけとなり、2002年1月に入会しました。

-比較的新しい入会なのに代表幹事に選任されたのですね。

このクラブには、SAABの原点を探求し旧車を溺愛する“ビョーキ”の人(笑)と、私みたいに何も知らずに入会した、新しいSAABに乗る人、いろいろいます。前者と後者がうまく融合していなければならないということで、後者の私が選ばれたのではないでしょうか。

-SAAB DAYを企画運営する上での苦労話などをお聞かせください。

苦労と言えば、全国イベントで大勢が参加するわけですから、皆さんに満足してもらう企画を考えることでしょうか?新しいSAABオーナーもいれば“ビョーキ”の人もいるし、その中間もいますから(笑)。
開催地についても、遠いと困るという人もいれば、これが良いと言う人もいます(笑)。第6回(2002年)以降は斑尾に固定して開催しています。
都合が良いことに、斑尾の地元長野に良く動いてくれるクラブ員さんがいるので助かっています。彼とともに8月下旬に下見をし、ホテルとも色々と調整をしま した。特に懇親パーティの料理には気を使っています。小さなクラブですし、執行部の皆さんの活躍があってSAAB DAYが成り立っているのだと思います。

-クラブの活動内容についてお聞かせください。

現在、全国に130名ほどのクラブ員がおり、毎年20名くらいの出入りがあります。
年齢的には、20代から60代までで、平均は40代半ばでしょうか。
さまざまな職業の方がおり、個性的な人ばかりです。ローカルイベントになると、さながら異業種交流会の楽しさもあります。

クラブでは、ニューイヤーミーティング、ヴィンテージサーブの集い、SAAB DAYを毎年開催しています。
SAAB DAYは年に1度のSAABのお祭りという位置づけで、クラブ員以外も参加できるオープンイベントです。
比較的マニア向けのイベントがヴィンテージですね(笑)。
これ以外にも、各地で多くのイベントを開催しています。2007年は17のイベントがありました。
マジメな関東に対して、私のいる中部は、なぜかグルメ主体(SAABで美味しいものを食べに行く)になっていますね(笑)。

-SAAB DAYに参加したことのない方へ一言PRをお願いします。

思っているほど敷居は高くないですよ。
美味しいものを食べながら、気軽にSAABづくしを楽しみましょう。何たってお祭りですから!

-お忙しいところありがとうございました。

望月さん

-SAABにはまったきっかけをお聞かせください。

私は1994年に入会しました。SAABオーナーになって直ぐのことで、雑誌でクラブが紹介されているのを見たのがきっかけです。
当時、Saab Classic 900のイメージが好きでしたが、ミツワインターナショナルが輸入した出たばかりのNew 900に期待して購入しました。
入会当時は、古いSAABに乗る人達は人種が違うと思っていました(笑)。
Saabにはまったきっかけと言われれば、このような違う人種の人達が身近にいて、背中を押されたり足を引っ張られたりしたことでしょうか(笑)。クラブに入ってイベントに参加するうちに、泥沼にはまっていったという人もいますが、私もその一人です(笑)。
1998年にメンバーの佐藤さんから1968年式のSaab 96 Monte Carlo V4を譲ってもらい、Saab 96のオーナーとなりました。Monte Carlo 850が2ストロークエンジンなのに対し、このMonte Carlo V4は4ストロークエンジンの大変希少なモデルです。

普段の足はカプチーノですが、Saab 96のほかに2001年式のSaab 9-3 Aeroと部品取り用としてアメリカから個人輸入したSaab 96を所有しています。

-クラブの経緯と活動について紹介してください。

設立は1982年です。
当時からのメンバーは数名しか残っていませんが、SAABは当時も数が少なく、東京中心のメンバーが情報交換のために集まろうというのがきっかけだったと聞いています。自動車クラブとしてはごく自然な成り立ちじゃないかと思います。

私は1998年から幹事としてクラブの運営やSAAB DAYの運営に関わっており、代表幹事になって7年になります。
クラブは、クラブのコンセプトを明確にした会則によって運営されていて、総会や執行部会にて決まったことを執行しています。
クラブでは、「SAAB WAY」という年3回発行の会報と、「SOCJ NEWS」という毎月発行の新聞を作り、メンバーに郵送しています。
会報は、イベントレポートや投稿記事が盛りだくさんで大変読み応えのある内容となっています。新聞は、イベント案内などタイムリーな情報をクラブ員に提供しています。

-SAABの魅力とは?

古いのから新しいのまであるので、難しい質問ですね(笑)。
運転していて安堵感があることでしょうか。仕事で疲れたときに乗ると、とても癒されます。
でも、その気になれば走るという二面性も持ち合わせています。
コンセプトが明確なのも魅力ですね。
希少さが魅力だと言うメンバーもいます。確かにそれもあるのですが、クラブの将来を考えると、もっと多くの人にSAABに乗ってもらいたいと思います。

-お忙しいところありがとうございました。

佐藤さん

-SAABとの出会いをお聞かせください。

SAABに出会うまでは、ホンダのS800が大好きで、S600/800に乗る仲間達と交流するほどでした。
そんなある日、国際ラリーのビデオを観る機会があり、雪の中で激走するSaab 96の勇姿に魅了されました。
排気量がわずか850ccなのに、大きなクルマをかもるという意外性が私の琴線に触れたのです。
意外性といえば、このSaab 96、性能とはうらはらのぶさいくな顔でしょう(笑)。

私は27歳から25年間SAAB一筋で、当時、西欧自動車が正規輸入した1966年式のSaab 96 Monte Carlo 850のほか、Saab 92、Saab 97 Sonett Ⅱ、Saab 9-5 Estateを所有しています。
Saab 96 Monte Carlo 850は、ラリーのホモロゲーションモデルです。この2ストロークエンジン、独特の加速感でタコメーターの針がビュンビュン上がっていきます。頻繁にシフトする必要がありますが、上手く乗れた時は格別です。
パーツは、アメリカやスウェーデンのオーナーと交流しながら手配しています。

Saab 96も飛行機の技術を使ってモノコックボディを設計しています。
剛性を高めなければいけないところは徹底的に力を入れて作られています。
ドアの閉まり方はメルセデス的ですし、ルーフの剛性は高く頑丈です。その一方で剛性を高める必要のないフェンダーはペナペナだったりします。

-SAAB DAYを始めることになったきっかけと苦労話をお聞かせください。

私は1994~5年頃、クラブに入会しました。
1997年にSAABの50周年をお祝いする「SAAB 50th Anniversary jubilee(ジュビリー)」というイベントがSAABの故郷であるスウェーデンのトロルハッタン(Trollhättan)という街で開催され、世界 各地からSAAB狂が集まりました。
そのイベントに私を含む5名のクラブ員が参加し、「それと同じことを日本でもやろうじゃないか」というのが、SAAB DAYを開催することになったきっかけです

今までクラブで苦労を感じたことはありません。
好きなことだったら何でもできますよ!

-SAABの魅力を一言で表すと何でしょうか?

類似品が無いことでしょう。
設計者の意図が明確に伝わってくるのが魅力です。

-お忙しいところありがとうございました。

○SAAB DAY/サーブディについてはこちらから。
SAAB DAY Site
http://www.saabday.info/index.html
○SAAB OWNER’S CLUB OF JAPAN/サーブオーナーズクラブオブジャパン(SOCJ)についてはこちらから。
SOCJ Web Site
http://www.saabclub.jp/
○サーブについてはこちらから。
サーブオフィシャルサイト(GMアジア・パシフィック・ジャパン)
http://www.saab.co.jp/

第12回SAAB DAYフォトギャラリー

本記事の取材は、2008年10月に行いました。