JAIA 日本自動車輸入組合
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ポルシェパレード2008イン鈴鹿

2008年7月24日


~全国のポルシェオーナーが集う華やかな祭典~

日本自動車輸入組合(JAIA)は、輸入車のオーナーが楽しめるイベントも積極的に紹介していきたいと考えています。今回は、ポルシェのオーナーズクラブ向けイベントの紹介です。

2008年6月13日(金)から 15日(日)までの3日間、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で「ポルシェパレード2008イン鈴鹿」が開催されました。

今回で第11回目の開催となるポルシェパレードは、ポルシェオーナーで組織しているポルシェクラブ ジャパン(小田展生会長)が主催者で、ポルシェAGとポルシェ ジャパン株式会社が後援となり積極的なサポートを行っています。

パドックに並ぶ歴代のポルシェ

ポルシェクラブ ジャパンは、世界60カ国に存在する607のポルシェAG公認クラブの一つで、日本国内に25支部、1,000人以上のメンバーで構成されています。このポルシェパレードは、クラブの最も華やかな祭典として、全国のクラブメンバーを対象に2年に1度開催されています。

受付を行い参加者の登録を行う

会期中、鈴鹿サーキットのレーシングコースはこのイベントの専有となり、受付時間とともに続々とやってくるポルシェ車でパドックは埋め尽くされました。

開催日2日目の14日(土)の天候は、晴れ。絶好のイベント日和です。早朝から参加者が会場に到着し、車両搬入などが慌しく行われるなか、サーキット走行に備えヘッドライトやテールレンズの飛散防止のテーピングとゼッケンを側面に貼る作業が行われていました。
この時の皆さんは、本当に楽しそうです。

準備作業も楽しいひととき

今回は256台、オーナーやその家族など約400名が参加し、これまでの過去最高の台数が集まりました。
また、支部ごとにお揃いのユニホームを身につけたり、独自のデザインを施したステッカーを車両に貼るなど、イベントの雰囲気はますます盛り上がっていきます。

支部毎に趣向を凝らしたユニホームを着込む

車に彩られた支部独自デザインのステッカーの数々

2日目の14日(土)は、主に次のプログラムが行われました。

フリーラン

参加者は、各々のペースでコースを周回出来ます。
356から歴代の911シリーズ、ボクスター、ケイマン、カイエン、カレラGTに至る新旧の車両が一同に勢ぞろいしました。

歴代のポルシェが走る姿は見ていても楽しい

思い思いのスピードでサーキット走行を楽しむ

タイムアタック

会場のフルコースを使ってタイム計測を実施します。
走行前の車検時に計測器が渡され、割り当てられた走行時間内は何周でも走行可能!ピット内のTVモニターには各車のラップタイムが表示され、盛り上がる雰囲気の中、腕に覚えの有るドライバーが白熱した走行を楽しんでいました。
特に、成績上位者は、当日のディナーパーティの席上で表彰されるとのことでした。

本格的にサインボードを使用するドライバーも

出走前の緊張の一瞬。お互いのタイムが気になる

ビギナーズサーキットレッスン

レーシングコースでの走行経験が少ないドライバー向けのレッスンです。
コース上のマナーから始まり、走行ラインの取り方等の教習が行われ、先導車による隊列走行が行われました。

隊列を組みコースに入る順番を待つ

なお、フリーラン、タイムアタック、ビギナーズサーキットレッスンに参加するドライバーは、安全確保のためヘルメット、グローブ、長袖服の着用を求められていました。
また、同伴者の同乗は許されず、安全第一の運営が徹底されていました。

レーシングスーツで身を固める方も多かった

ドライビングクリニック

プロのドライバーがオーナーの車を運転し、サーキットドライビングの基本を指導してくれます。

サーキットタクシー

参加希望者は、プロのドライバーが運転するポルシェ カイエン又はレースで使用しているカレラカップカーに同乗し、普段体験することの出来ないアグレッシブな走行!が体験出来るプログラムです。
特に、カレラカップカーの人気は高く、抽選による10名の幸運な方のみが同乗出来ました。

カレラカップカーは滅多に乗ることが出来ない貴重な体験

カイエンも素晴しいスピードで周回をしていた

ミュージアムカーデモンストレーション

この日のメインプログラムは、日本初上陸となるポルシェミュージアム所蔵の804 Formula 1 (1962) 、718 Formula 2(1960)の2 台による、デモンストレーション走行です。

ドライバーとそれを支えるスタッフで記念撮影

今年は、ポルシェの名を冠した第1 号車(356)が誕生して60 周年の記念の年にあたることから、このデモンストレーションランが特別に実施される運びになったとのことです。

走る為に極限までシンプル化されたコクピット

日本での走行はこれが最初で最後となりそうな貴重なマシンなため、参加者の皆さんは熱心にビデオや写真へその勇姿を取り込んでいました。

参加者の皆さんが2台を取り囲む

気になるドライバーは、この日のために来日された、ポルシェAGポルシェミュージアム館長 クラウス ビショフ氏。そして、数々の自動車レースで優勝し2007年のポルシェ・カレラカップジャパンのシリーズチャンピオンである高木真一選手がステアリングを握りました。

手前がビショフ氏、その奥が高木氏

いよいよエンジンスタート。レースカー独特の荒々しいエキゾーストノートを轟かせ、2台が揃ってピットアウトします。45年以上も前のマシンが動体保存さ れている驚きと、その車が目の前を素晴らしいスピードで駆け抜ける様に、オーナーの皆さんは一様に感動されたようで、貴重なマシンが周回を終えてピットに 戻ってきたときは、熱い拍手が巻き起こりました。

ピットアウトする718 Formula 2

2度と見られないかもしれない貴重な走行シーン

最終日(3日目)の15日(日)は、次のプログラムが行われました。

パレードラン

今回のメインイベントとして、参加者全員によるレーシングコースでのパレードです。

参加台数260台を効率よく周回させるために、ポルシェクラブ ジャパンの各支部単位でホームストレートとピットロードに整列。ドライバーとその家族や友人が乗り込み、ミュージアムカー(804 Formula 1、718 Formula 2)2 台が全車両を先導し、まずはスローペースでパレードの開始です。

先頭を走る2台をサポートするスタッフ

全車両が一同に集る様は圧巻

ミュージアムカーがピットインすると、支部毎に隊列を組みながらコースを周回しました。参加者の皆さんは、ピットで撮影している仲間に手を振ったり、ヘッ ドライトを点滅させながら走ったり、思い思いのスタイルでパレードランを楽しみ、コース上は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

息の合った見事な隊列走行

仲間と一緒に走るパレードランは貴重な体験

フェアウェルセレモニー

パレードランが終了し、再度、ホームストレートとピットロードに各車が整列すると、3日間のプログラムのクライマックス、「フェアウェルセレモニー」が開始されました。

整列後には参加者が写真を撮り合う光景も

ストレートを見渡せるピットの2階バルコニーには、ポルシェクラブ ジャパンの小田展生会長、ポルシェAGのクラウス ビショフ氏、サンドラ マイヤーさん、マティアス メナー氏、ポルシェ ジャパン株式会社の黒坂登志明社長、そして2年間の準備を重ねてきた実行委員会の皆さんが勢ぞろいし、板野 聡 実行委員長より、この3日間を無事に終了することが出来た旨の謝辞が述べられました。
その後、小田会長からは、全参加者へ無事に家路に着いて頂きたいと挨拶が行われました。

バルコニーに勢ぞろいした皆さん

最後に、ポルシェクラブ コーディネーションチームリーダーのサンドラ マイヤーさんから、” Ladies’ and Gentlemen, Start Your Engines ! “ の掛け声が掛かると、全参加車が一斉にエンジンをスタート。興奮の3日間を共にした全国の仲間との別れと2年後の再会を誓い、ポルシェ独特の甲高い音色の ホーンを鳴らしながらコースを駆け抜け、全てのプログラムが終了、楽しい思い出と共に、それぞれの家路につきました。

左からビショフ氏、黒坂社長、
ポルシェ ジャパン西山さん、マイヤーさん、小田会長、メナー氏

鈴鹿サーキットのスタッフも参加者を見送る

参加者全員で手を振りサーキットをあとにした

走行プログラム以外でも楽しめるイベントの数々

パドック内のステージカーと大型テントを中心に、様々なイベントや販売ブース、体験コーナー、ケータリングが用意され、オーナーのみならず同伴のご家族等も楽しい時間が過ごせるようになっていました。

大型テントで休憩する参加者の皆さん

他では手に入らないアイテムも販売されていた

ステージカーでは、F1やCART/IRL シリーズなど世界のレースで活躍された、レーシングドライバー高木虎之介選手による、鈴鹿サーキットのコース走行のアドバイスやコツに関するトークショーが行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。

高木選手(手前左)によるコース攻略のアドバイスが行われた

会期中には、主催者であるポルシェクラブ ジャパン会長の小田展生さんにお話を伺う機会を頂きました。

-クラブ発足の経緯とこれまでの活動についてお教えください。

今から25~6年前になりますが、ポルシェクラブ ジャパンが発足する前にも、さまざまなオーナーズクラブが存在していましたが、入会規則等の敷居が高かったり、運営方法が独特であったり、全ての会員が楽しめるようなクラブは存在していませんでした。

私はポルシェに乗っている方なら誰でも気軽に入会が可能で、職業、年齢、社会的地位などの利害関係等は一切関係なく、ポルシェ好きの方が集まれるオープンなオーナーズクラブが必要だと感じていました。

そ こで、自分の地元である九州で発足に向けた準備を行い、趣意書、会則を手書きで作り(その頃はパソコンはおろかワープロもない時代でした)ディーラーから 紹介してもらったオーナーの方々に案内を出し賛同いただいた55名の皆様で発足しました。そして1987年、当時のインポーターにヨーロッパから現ポル シェ ジャパン社長の黒坂さんが役員ではいられたのを機に全国のディーラーの協力も得て今の全国組織の基盤づくりを始めました。

その後、 次第に各地でクラブ作りが進み、今や全国で25支部が組織され、その会員数は1,000人以上に至っています。そしてポルシェAGより日本における唯一の 公認クラブとしての認定を受け(クラッシック部門では356クラブジャパンが公認を受けています)、2年に1度のドイツでの世界会長会議にも出席させてい ただいています。

-ポルシェパレードはこれまで10回ほど開催されていますね。

第1回目は富士スピードウエイで開催しましたが、宿泊の為のホテル手配や全国から集まってもらう為のアクセスの良さ、それに何よりもF1が開催されているコースであるここ鈴鹿サーキットで開催できないものかと強い希望をもっておりました。

幸 い板野副会長がセカンドカーにホンダ車を購入した縁で知り合った当時鈴鹿サーキット三重営業所の坂口さんという方が本社と粘り強く掛け合ってくれ、ポル シェならホンダ車と競合する車ではないということもあって ホンダ車以外の車の単一イベントとしては初めてのこのポルシェパレードが開催できるようになり ました。

この鈴鹿サーキットは 言うまでもなく本田宗一郎さんがモータースポーツに強い思い入れを持って作られたコースで、スタッフの方々も皆このコースに高いプライドと強い愛着をお持ちです。
そのため何とか開催にこぎつけましたが、施設の利用も一部制限が有り、厳しい環境の中でのスタートでした。

しかし、開催回数を重ねるにつれて我々の活動をご理解頂き、強力な信頼関係を築くことが出来ました。今となってはサーキットの全面貸し出しや宿泊といった関連施設の使用も含め全面的に協力頂くようになり、大変感謝しています。

-ポルシェAG、ポルシェ ジャパンとの関わりについてお教えください。

ポルシェ社は昔から車というハードを売るだけでなく購入されたオーナーがポルシェを持つ、ポルシェを動かす喜びを倍加 させるためのソフト面でのサービスに力を入れてきました。その現われの一つが単一メーカー車のドライバーズクラブとしては世界最大のポルシェクラブへのサ ポートだと思っています。現在、ポルシェAGでは、世界60カ国に存在する607の公認クラブ、約12万人にも及ぶメンバーを様々な活動でサポートしてお り、日本ではポルシェ ジャパンの全面的なサポートを頂いています。

特に日本のポルシェパレードに関しては注目していただいているようで、世界各地で開催されているポルシェパレードの中で、3代目ドクター・ポルシェであるウォルフガング・ポルシェ博士が参加されたのは、日本だけだと聞いています。

ま た、ポルシェクラブ香港とは姉妹クラブとして20年来の深い交流を持たせていただいており、香港での持ち出し理事会やお互いのクラブイベントに於ける会員 間の交流も活発です。今ではアジア各国のクラブから交流のお誘いを受けることも多く、日本国内の支部もさらに増える予定ですので、これからもっと忙しくな りそうですね(笑)。

-今後のイベントや活動はどのようなご計画ですか?

ポルシェクラブの日ごろの活動はそれぞれの支部単位で活発に行われています。どの支部もほぼ毎月ツーリングやサーキット走行会、パーティーなどのイベントを開催しています。

また、ポルシェパレード開催の合間の年は、5月の連休時にドイツへのツーリングを実施しています。
ドイツのポルシェトラベルクラブとタイアップしたこの企画は 現地でほぼ新車のポルシェを借り スピード無制限のアウトバーンは勿論 風光明媚なドイツ各地に隣国のスイス、オーストリア、フランスなどにも足を延ばして走り回ります。

-最後にポルシェの魅力についてお聞かせください

昔から「ポルシェを着る」と言われるとおりポルシェを運転することは、自分の五感と一体となることができる、他の車では決して味わうことのできない「運転の楽しさ」を得ることができると思います。

今 日まで約30年近くポルシェを乗り継いできましたが、どの車も完全に乗りこなせたという実感をもたせてくれないまま別れました。「これでもか!」と攻めて も攻めてもまだ車のほうから「君の腕はまだその程度なの?!」と笑われてるような感じを受ける奥深い魅力を持った車ですね。

以前はガラスのクラッチとも評された神経を研ぎ澄ましてつないだポルシェシンクロや「ポルシェスピン」といわれるRR独特のオーバーステアのスリリングな個性もありました。

しかし最近は、911シリーズの他にボクスター・ケイマンやカイエンと云った従来に無いレンジが増えてきました。また、911のエンジンは空冷から水冷に替わり、MTからATに主流が変化するなど、誰もが安心して運転する楽しさを味わえる車となりました。

逆に余りにも楽に、かつ安全に運転できる(しかもオートマで)ために 初めてのオーナーの皆さん方がポルシェの本当の良さ、奥深い魅力をわかってくれるだろうか?という余計な心配までしてしまいます。

ポルシェ社は創業時から今日までスポーツカー造りに関する基本コンセプトを頑固に守り続けると同時に 常に最新のアイデア、技術を世界の自動車界に提案し、それが必ず世界のスタンダードになるという歴史をきざんできました。

「最 新のポルシェが最良のポルシェ」といわれる由縁がそこにあるのですが、たとえ古くても どの年式のポルシェでもそれぞれ絶妙のトータルバランスを有する名 車に違いありません。最高級のスポーツ走行性能を持っていながら、通勤、仕事にも使用できる実用車として安定感や信頼性も高い、まさに「ビジネスマンエク スプレス」と呼ばれるスポーツカーは他に見当たりませんよね。

そんなポルシェと出会えて、ポルシェクラブという活動を通して、全国に、いや世界中に愉快な友人を多数作ることができたことを心から幸せに感じています。

とても元気な、ポルシェクラブ ジャパン 小田展生 会長

本日はありがとうございました。

ポルシェクラブ ジャパンについてはこちらから
http://porscheclub.jp/
ポルシェについてはこちらから
http://www.porsche.com/japan/jp/

フォトギャラリー

本記事の取材は、2008年6月に行いました。