JAIA 日本自動車輸入組合
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輸入車のアフターサービス特集(7) シトロエン箕面

2009年5月18日


~ 数値に表せない心地良さを、ずっと味わっていただくために ~

日本自動車輸入組合(JAIA)は、輸入車ディーラーのサービスに対する取組みを特集で紹介することと致しました。
各ディーラーのサービス部門が、お客様に安心して輸入車にお乗りいただくために、どのようなことにこだわっているのか、感じ取っていただければ幸いです。

連載第7回目は、シトロエンを取り扱う、大阪府箕面市のシトロエン箕面をご紹介します。

シトロエン箕面は、箕面市船場の国道423号線(新御堂筋)沿いに位置しています。
新御堂筋は、大阪最大の繁華街である梅田から北に延び、大阪と北摂を結んでいます。シトロエン箕面から新御堂筋を2kmほど南下すると北大阪急行(地下鉄 御堂筋線)の千里中央駅があり、電車ではこちらが最寄り駅となります。クルマでは、阪神高速11号線の池田ICや中国自動車道 吹田ICが近く、吹田ICからは名神高速道路や近畿自動車道にもアクセスできる、交通至便のエリアに立地しています。

シトロエン箕面 外観

今回の訪問では、シトロエン箕面のサービスご担当、藤原 大輔さん、田中 徹さんにお話を伺いました。

‐まずはお店の概要をおしえていただけますか?

弊社は輸入車販売を手がけて約40年になります。シトロエンディーラーのスタートは、C5がデビューした2001年からです。もともとは茨木市に拠点を開設していましたが、2005年に現店舗を新設し移転しました。9月でちょうど5年になります。

シトロエンを始めたのにはちょっとしたエピソードがあります。昔、弊社社長がお客様の依頼でXM(*1)を扱ったとき、試しに自分でも乗ってみましたら、 ハイドロサスペンションの乗り心地やスタイリングなどの独自性に一目惚れして、以来XMが自分のクルマになってしまったそうです。ビジネスを超えて、シト ロエンが好きで始めた、そういうシトロエンディーラーです。

*1 日本では1990年から販売されたシトロエンの上級モデル。電子制御化されたハイドラクティブ・サスペンションを採用した。

新車ショールーム

お車でお越しいただけると分かりますが、当店はクルマでのアクセスが非常に良い立地にあります。
名神、阪神高速や中国自動車道が近くを通っていますし、大阪府内でも北寄りにあるため、京都府や兵庫県・滋賀県からも遠くありません。遠方のお客様では、 北は滋賀県の琵琶湖北、南は和歌山県新宮市、西は岡山県津山の方もいらっしゃいます。距離にすると100km超ありますが、高速道路を使えば時間的にはそ れほど遠くありません。

サービスフロントご担当の藤原さん

軽妙な語り口でシトロエンの良さを語っていただいた

‐整備の体制についてはいかがでしょうか?

整備入庫は月間100台前後です。当店は認証工場ですので、車検入庫の場合には、30~40分ほど離れた陸運事務所までテストドライブを兼ねてお車を持ち込んでいます。

故障診断ツールについては、Lexia (レキシア)というシトロエン専用テスターを2台用意しています。整備情報もオンラインでダウンロードできます。

‐「シトロエン・ルージュ店」にも指定されていると伺いました。

シトロエンには、「シトロエン・ルージュ・プログラム」という世界共通の社内整備資格があり、「ルージュ店」は、その最上級資格である「エキスパート・テ クニシャン」を取得したメカニックの在籍が要件とされています。シトロエン箕面には、現在エキスパート・テクニシャンが1名おりますが、もう1名、今年中 の取得を目指して現在トレーニング中です。

シトロエンは、マレーシアのクアラルンプールにアジア地区のテクニカルヘルプデスクを設置していまして、車両データを送信すると、検査箇所の指示を出して くれたりしますが、このヘルプデスクとのコンタクトは、エキスパート・テクニシャンだけにしか、認められていないんです。

‐エキスパート・テクニシャンの資格取得は大変難しいのでしょうか?

シトロエン・ルージュ・プログラムでは、シトロエン整備の知識とスキルが試験されます。エキスパート・テクニシャンの受験資格を得るためには、この試験で 一定の基準点を取らなければなりません。受験資格を得るための準備も、数日間ごとのトレーニングを約1年間継続受講する必要があります。
会社としても、研修の日数分そのメカニックは不在となるわけですから、お客様への訴求性向上などの大きな目標がなければ、サポートしていくのは簡単ではありません。

シトロエン・ルージュ店認定証

‐シトロエンと言えば、独創的なクルマ作りで知られていますね?

はい。シトロエンには数々の独自技術がありますが、やはり有名なのはハイドロサスペンション(*2)ですね。シトロエンらしい乗り心地やしなやかさにつながります。C6とC5は、今でもハイドロサスを採用しています。

*2 窒素ガスを封入したスフェア(空気ばね)と油圧シリンダー を組み合わせたサスペンション機構で、シトロエンが初めて自動車に採用した。高圧ポンプを搭載し、ポンプでスフェア内圧を変化させることにより、荷重や走 行状況に応じた車高の維持・調整ができる。一部モデルでは、パワステやブレーキにも広く使用された。後に電子制御化されたハイドラクティブ・サスペンショ ンに進化した。現行モデルでは、C6、C5にハイドラクティブIIIプラスが採用されている。

ですが、実は、金属バネのサスペンションを採用しているC4でも、シトロエン独特のしなやかな乗り心地を実現しているんです。ハイドロサスに乗られていた お客様は、最初は金属バネを敬遠されますが、試乗していただくと「シトロエンらしい感触を表現できている」とおっしゃっていただけます。ですから、実は C4のオーナーには、エグザンティアなどハイドロサス車からお乗り換えのお客様も多いんです。

独自技術満載のシトロエンの整備には、今も専用の冶具が欠かせない

シトロエンには、もう一つこだわりがあります。それはタイヤです。
シトロエンのタイヤは、すべてミシュラン製です。どんなグレードでも、どんな車種でも、それぞれのクルマにマッチしたミシュラン製タイヤをチョイスしてい るんです。これはシトロエン以外のブランドにはないやり方ですよね。車種によって、何社かのタイヤメーカーの製品を履かせるのが世界的な流れですから。

お客様も、タイヤ交換のときはほぼ、ミシュラン製を希望されます。
シトロエンのこだわりを理解していただけているから、多少割高でもミシュラン製を選んでいただけるんです。ブランドへの理解やお車への愛着があるから、タ イヤ交換や修理などの際も、ディーラーへご相談いただけるのだと思います。ドライブがてら、ご自分でご来店されるお客様も多いですよ。

‐シトロエン・ファンを引きつける魅力は、そうしたところにあるのでしょうか?

クルマは機械ですから、「スペック命」なところがありますよね。何段変速か?とか、何馬力か?とか。
シトロエンの良さは、こうした数値では表現できない良さなんです。乗り心地の快適さとか、スタイリングなどセンスの良さなんて、数値には表れてこないですよね。空力抵抗の低さはCd値で示すことができますが(笑)

C4がデビューした時も、キーワードは「五感で愉しむ」でしたね。パフュームディフューザーが「香り」を演出したり。当時はベンツEクラスなどの上級車種 のみ採用されていたラミネートウィンドウも、C4はコンパクトカーとしてはいち早く採用して、遮音性・静粛性を向上させました。

メカニックとしても、他のブランドでは触れることのできないシトロエン独特の技術を扱ってみたくて、シトロエンに入ってくる人もいます。日々、さわることのできる喜びを感じてやっていると思います。

サービスフロントご担当 田中さん

シトロエンに携わって20年以上のベテランだ

‐整備について、お客様の不安払拭のために取り組まれていることがあれば、おしえてください。

整備内容と費用は必ず事前にご説明し、ご納得いただいてから着手しています。
例えば車検でも、お見積りについてご了解をいただけるまでは作業を止めます。そのために1日余分に日数がかかってしまうとしても、「ご納得いただいてから作業する」という流れを大切にしています。

交換作業があった場合は、交換したパーツを残しておいて、納車時に現物をお見せしながら「どこがどう消耗していたか、悪くなっていたか」をご説明しています。ブレーキパッドひとつでも、残量の減り具合をみていただければ、ご納得いただけると思いますので。

‐トラブル対応についてはいかがですか?

緊急時対応については、新車ご購入後3年間は、シトロエン・アシスタンスが付帯され、2年延長も可能です。その他にも、シトロエン・メンテナンス・プログラムなどをご利用いただけます。
代車はもちろんシトロエンです。残念ながら最新モデルではありませんが、ZX(*3)などシトロエンの歴史を感じていただけるモデルを揃えておりますので、Cシリーズから乗り始められたお客様には、「昔のモデルも乗り心地いいんだね」と喜ばれることもあります。

*3 日本では1992年から、5ドアのクラブとシュペールが販売された。1994年からはクーペも追加された。

‐整備に関する貴社のこだわりをおしえてください。

シトロエンのお客様は、乗り換えまでのスパンが比較的長いので、長く安心してお乗りいただくために、定期メンテナンスや予防整備に特に力を入れています。

お預かりしたお車はすべて、無償の「出庫前点検」を実施しています。
エンジンルーム内、タイヤ空気圧、ブレーキパッドの摩耗状態などをチェックします。オイル交換だけの入庫であっても、点検は実施します。これがお客様との架け橋だと考えておりますので。

ホイールは裏側までクリーニングしてお返ししている

点検時には、納品書の備考欄にコメントを入れさせていただいています。
消耗している部品があれば、「このペースでしたら3か月後に交換が必要です」とか、「次回点検時に交換しましょう」といった提案をさせていただきます。特 に遠方のお客様には、最低でも年に1回はお車を診させていただくためにも、点検・車検は必ず入庫いただくようお願いしています。

また、不具合の確認・再現のために、実車でのテスト走行をよく行っています。
運転のクセや路面状況によって再現するケースもありますので、お客様に運転していただいたり、お客様の走行ルートを実際に走ってみることもあります。テスターやワークベイでは再現できなくても、ご自宅近くの道路の勾配ひとつで再現することもあるんですよ。

シトロエン箕面 メカニックの皆さん

整備費用が高いとおっしゃられることもありますが、お客様のご希望を叶えるための行動はそれ以上にやらせていただいていると自負しています。我々フロント も整備の請求書を作成しますが、内容からみると決して高くはないと自信を持って言えるくらい、気持ちとこだわりを持って整備しています。

‐本日はどうもありがとうございました

○シトロエン箕面についてはこちらから。
http://www.citroen-minoh.jp/

○シトロエンについてはこちらから。
シトロエン オフィシャルサイト
http://www.citroen.jp/#/index

シトロエンの歴史や哲学を知るにはこちらから。
http://www.citroen.jp/#/philosophy/

シトロエン箕面 フォトギャラリー

本記事の取材は、2009年4月に行いました。