JAIA 日本自動車輸入組合
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これがアウディのルーツ

2008年9月11日


~DKWとNSU~

アウディジャパン株式会社は、同社のブランドショールームであるAudi Forum Tokyo (アウディフォーラム東京)において、1924年型DKW Slaby-Beringerと、1967年に開発されたレーシングカー NSU TTS Gruppe 2 の2台を一般公開しています。

左側:NSU TTS Gruppe 2、右側: DKW Slaby-Beringer

今でも走行可能なNSU TTS Gruppe 2

1924年に製造されたDKW Slaby-Beringer

近年、ルマン24時間レースでの活躍や、クワトロシステム等により、日本でもプレミアムブランドとしての確固たる地位を確立したアウディ。

その誕生は、はるか100年以上前までさかのぼる、たいへん歴史のある自動車メーカーです。
「アウディの4つの輪(Four Rings)は、4つのメーカーの結束」
自動車に詳しい方なら、ご存知かもしれません。
アウディの前身であるアウトユニオンAGは、1932年、ホルヒ、アウディ、DKW、ヴァンダラーの4社が手を組んで設立された会社です。

そのうちの1社であるDKW(Dampf Kraft Wagen)は、1916年、デンマーク人のイェルゲン・スカフテ・ラスムッセンにより当初は蒸気自動車を製作することを目的に設立されました。
その後、小型の2ストロークエンジンの開発に成功し、1920年代には世界最大のオートバイメーカーへと成長します。
1928年に4輪車の製作に進出した後、上記アウトユニオンの結成に参加します。

DKW(Dampf Kraft Wagen)のエンブレム

Slaby-Beringer社は、第一次大戦後に設立され、電気自動車を製作していました。
当時、エス・ビー電気自動車として、日獨電氣自動車商会を通じ、多くがタクシー用として日本に輸入されていたことが記録として残っています。
日本への輸出依存度が高かった同社は、関東大震災による日本市場の需要の減少により経営危機に陥り、1924年、DKW社に吸収されました。


エス・ビー電気自動車の広告


エス・ビー電気自動車の取扱車輌

今回展示されるDKW Slaby-Beringerは、Slaby-Beringerの車体にDKWのガソリンエンジンを搭載したモデルで、まさにアウディのオリジンを示す貴重な1台といえます。

貴重なクルマなので手に触れることは出来ませんが・・・

それでも、こんな近くで観ることが出来ます!

「DKW Slaby-Beringer」概要
製造年 1924年
生産台数 266台
エンジン 1気筒ガソリンエンジン
総排気量 170cc
最大出力 3ps
最高速度 45km/h
寸法 全長 2,870mm、
全幅 1,060mm、
全高 1,280mm
車体重量 175㎏

NSU (Neckarsulmer Strickmaschinenfabrik)は、1873年に編機のメーカーとして設立された会社で、1906年に自動車の製作を開始しています。
その後、2度の世界大戦を経て、1956年に自動車の生産を再開し、世界初のロータリーエンジン搭載車、ヴァンケルスパイダーを世に送りだしました。
1969年にアウトユニオン社と合併し、現在に至ります。

古さを感じさせないデザイン

このNSU TTS Gruppe2は、1961年に同社が発表したPrinz4の進化型で、ツインスパークの直列4気筒空冷エンジンをリアに搭載しています。

エンジンも見ることが出来ます

迫力のツインスパーク4気筒空冷ガソリンエンジンと
クーゲルフィッシャーのインジェクションユニット

当時、多くのツーリングカーレース、ジムカーナ等で好成績をおさめました。
現在もルマン24時間レース等のモータースポーツで活躍するアウディの、まさにルーツともいえる貴重な1台です。

「NSU TTS Gruppe 2」概要
エンジン ツインスパーク
4気筒空冷ガソリンエンジン
総排気量 1285cc
(クーゲルフィッシャーインジェクション)
最大出力 147ps/8,500rpm
最高速度 150-200km/h
寸法 全長 3,793mm、全幅 1,550mm、
全高 1,364mm
車体重量 720㎏
プロデュース Classic Motors Schneider Bleckhausen
オーナー Wolfgang Schneider

アウディフォーラム東京では、この価値のある2台を2008年末まで展示、公開しています。
アウディの歴史を垣間見ることができるこの機会、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

○アウディジャパンについてはこちらから
http://www.audi.co.jp
○Audi Forum Tokyo (アウディフォーラム東京)についてはこちらから
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/aft.html

フォトギャラリー

本記事の取材は、2008年7月に行いました。