JAIA 日本自動車輸入組合
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浅間ヒルクライム2015

2015年6月18日


~苦難を乗り越え来年へつなげる~

2015年5月30日~31日、高峰高原(長野県小諸市)にある浅間パーク2000と、そこへ至る高峰チェリーパークラインを封鎖して行われる、「浅間ヒルクライム2015」が開催されました。

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今年で4回目を迎えるこのイベントは、2012年10月に初開催された、国内では稀有なヒルクライムイベントです。ヒルクライムとは、封鎖した公道の登坂コースを駆け上がるもので、欧米ではメジャーなモータースポーツとして知られています。例えばアメリカコロラド州で毎年開催されているパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは有名なイベントでしょう。ではなぜ公道を封鎖するのか。その理由は2つあります。ひとつは対向車がないため、全速力でゴールまで駆け上がることが出来ること。もうひとつは、公道を封鎖しているため、ナンバーのない競技車輛やクラシックカーなどが走行できることが挙げられます。

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さて、浅間ヒルクライムの当初は公道を封鎖することはかなわなかったので、パレードランとしてチェリーパークラインを走行しました。レーシングカーなどは一般道のため走行できませんから、浅間パーク2000場内でのジムカーナや、一部私道を使ってのタイムトライアルでの走行でした。そして、2回目は初回以上に地元へのアピールを行い、チラシ配布や出店等を会場に誘致した結果、地元警察や自治体が認めるイベントに成長し、3回目より念願のチェリーパークライン封鎖に成功したのです。しかし、安全面でのリスクなどから、単に速さを競うのではなく、主催者が指定した時間にいかに近いタイムで走行したかを競う、タイムトライアルとしての開催でした。そしてこれは、第4回目となる今回も同様です。そうはいってもナンバーのないレーシングカーなどの競技用マシンが走行する光景は、国内ではまず見ることの出来ないもので、観客は大いに盛り上がりを見せていました。

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また、このイベント自体の意義に共感し、多くのインポーターも初回から協賛。更に新車発表会の場としても利用され、まるで海外のクラシックカーイベントの様相を呈してきています。今年は、ゼネラルモーターズ・ジャパンがシボレーコルベットZR6コンバーチブルを発表しました。更にイベント中を通して、各インポーターブースにて最新モデルが展示されたほか、同乗走行会を開催するなど、ファンとの交流を深めていました。

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さて、今年は残念ながら初日の午前中の走行時にアクシデントが発生してしまいました。それはサイドカーの単独事故でしたが、幸いにもライダー、ナビゲーターとも命に別状はなかったものの、その後の事故処理や地元警察、小諸市との協議のために、午後の走行は中止となってしまいました。結論から述べますと、警察と小諸市から、今回の事故はサイドカーのドライビングミスによるもので、主催者に責はないものの、運営においていくつかの改善点があることから、翌日曜日の走行で全体の安全対策、そして、改善点についてどのような対応がされているかを見たうえで、来年以降の開催を考えることが告げられました。
これを受け、主催者も実施を決断しました。更に、これらのことを実行委員会は包み隠さず参加者やスポンサー、メディアに対して発表し協力を求めたのです。また、ホームページなどでも情報を公開しました。そして主催者は、参加者や関係各所の意見に耳を傾け、真摯に問題に向き合あい、より良いイベントにするための努力を惜しまず、その姿勢はとても評価されることだといえるでしょう。

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その結果、日曜日はこの主催者の言葉を受け止めた全員の思いが通じ、大きなトラブルもなく無事に終了しました。地元警察や小諸市からも評価され、来年の開催につなげることが出来たようです。

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最後に実行委員会から、「このイベントは自分一人だけではなく、参加者やスポンサー、メディアも含めて皆でイベントを育てていくものだと思います。ヒルクライムだけではなく、公道で開催される走行イベントがもっと身近にあり、実際に開催することによって、その街の経済効果につながり、果ては自動車文化の理解を深めることにつながってほしいのです。そういうことが自動車業界にも街にとっても良いことだと思っていますので、ぜひそういった文化を皆さんと一緒に作って行けたらと思っています」と語られ、大きな拍手の中閉幕となりました。

○浅間ヒルクライムについてはこちらから
http://www.asama-hillclimb.com
https://www.facebook.com/AsamaHillClimb

浅間ヒルクライム2015 フォトギャラリー

本記事の取材は、2015年5月に行いました。