JAIA 日本自動車輸入組合
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ALFA ROMEO DAY 2009

2009年6月18日


~アルファ ロメオの魅力に浸る二日間~

2009年5月9日(土)から10日(日)の2日間、新緑の蓼科高原(長野県茅野市)と富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士見町)において、22回目となるALFA ROMEO DAY(アルファロメオディ)が開催されました。

ALFA ROMEO DAYは、アルファ ロメオのオーナーであれば、新旧のモデルを問わずに参加が可能なイベントで、参加者のお好みで土曜日からの宿泊コースと日曜日のみの日帰りコースを選べるようになっています。
初日の5月9日(土)は蓼科高原のアートランドホテル蓼科での懇親パーティー、2日目の10日(日)は富士見パノラマリゾートでオートジャンブルが行われました。
全国各地で5月としての最高気温を記録した5月10日(日)、入笠山の麓の富士見パノラマリゾートには、日帰り参加の方も合流し、267台のアルファ ロメオと540名の参加者が集まりました。

ALFA ROMEO DAY事務局が公式発表した参加台数と人数は次の通りです。

参加台数と人数
参加台数 参加人数
合計 大人 小学生 幼児
土曜日からの
宿泊コース
69台 142名 117名 15名 10名
日曜日のみの日帰りコース 198台 398名 331名 47名 20名
総計 267台 540名 448名 62名 30名
車種別参加台数
1900 SS=1台、Giulietta=1台、Giulia TI=1台、Giulia Super=6台、GT 1300 Junior=4台、Spider(105系)=2台、Junior Z=7台1750 GTV=4台、2000 GTV=6台、Alfetta GT/GTV=3台、33=1台、Spider(115系)=11台、75=17台、164=10台、SZ=16台、RZ=1台、155=19台、 145=8台、146=1台、GTV(916系)=6台、Spider(916系)=2台、156=40台、156 SW=9台、166=1台、147=47台、GT=15台、159=11台、159 SW=2台、Brera=5台、Spider(939系)=1台、8C Competizione=1台

※会場には、ALFA ROMEO DAYの運営スタッフの車両の入場もあり、また、複数所有者の参加車両変更もあり得ますが、そこまでは確認できておりません。

富士見パノラマリゾートは、冬はスキー場として営業され、夏はトレッキングやマウンテンバイクを楽しむ方が集まるところで、北東に八ヶ岳を眺めることもできます。舗装された駐車場が会場ですので、多少の雨でも足元は安心です。

参加オーナーの方は、クルマを指定位置に駐車した後、事前に郵送されるゼッケンナンバー(参加受理ナンバー)の記入された参加受理書を持参し、受け付けします。
受け付けの際は、記念品とステッカーをもらえます。毎年恒例のオリジナルラベルのワインは、アルファ ロメオのインポーターである、フィアットグループオートモービルズジャパン株式会社(FGAJ)から提供されたものです。

今回の記念品はALFA ROMEO DAYのロゴが入ったシルバー製の携帯ストラップです。しかも、サイドには、ゼッケンナンバーが刻印されている一点物です。

会場では、クイズや抽選会などのステージイベント、MiTo(ミト)試乗会、ザガート(Zagato)の特別展示とモータージャーナリストの吉田 匠さんのトークショーなどが行われました。

ザガートの特別展示では、誕生から40年を迎えるジュニアZ(Junior Z)と、20年を迎えるSZが会場内に特別展示され、オーナーインタビューやコンクールデレガンスも行われました。

ジュニアZは、ヒットモデルであったジュリア・クーペをベースに、カロッツェリア・ザガートが手がけた美しいボディを纏った2シーターモデルで、1969 年のトリノ・ショーでデビューしました。当時としては非常に斬新なウェッジ・シェイプに、ロングノーズ、ショートデッキが強調されたスタイルは、各所に空力を意識した処理が施されていました。1972年には、従来の1300ccから1600ccへ拡大し、1600ジュニアZとなり、1975年まで製造されました。

SZ(Sprint Zagato)は、1989年にES-30(Experimental Sportscar)の名称で発表されたザガートによるプロトタイプをそのルーツとします。その独特のスタイルから、IL MOSTRO(イル・モストロ=モンスター)とも呼ばれ、1991年まで製造されました。生産はザガートのファクトリーで行われ、アルフェッタから繋がるトランス・アクスルのFRシャシーに、アルファロメオが誇る珠玉のV6SOHCエンジンを搭載していました。SZの生産終了後、1992年にはオープンモデルであるRZ(Roadster Zagato)が発表され、1993年まで製造されました。なお、アルファロメオの後輪駆動モデルは、この後しばらく途絶えることになり、その復活は、2006年の8Cコンペティツィオーネのデビューまで待たなければなりませんでした。

40年目と20年目を迎えるザガートが特別展示される一方で、これからのアルファ ロメオということで、2009年5月発売のMiTo(ミト)の試乗会も行われました。
MiToは、FGAJが持ち込んだ車両で、今回は6速マニュアル車が2台用意されました。

話題の最新アルファ ロメオを体験するチャンスとあって、試乗を希望される方が殺到しましたが、残念ながら試乗できたのは、時間の関係で、抽選で10組に限られました。

並行して、「アルファデイ・マークを探せ」や「誕生日ナンバーを探せ」などのゲームが行われました。

「アルファデイ・マークを探せ」は、受付時に配布されたALFA ROMEO DAYのロゴマークと同じマークを会場内で探すゲームです。

「誕生日ナンバーを探せ」は、参加者の誕生日と同じナンバーのアルファロメオを探すゲームで、誕生日と同じナンバーのアルファロメオが見つかったら、記入用紙にクルマのゼッケンナンバーを記入し、携帯電話のカメラ等でナンバーの写真を撮り、本部テントに持ち込むというものでした。

そのほかに、四つ葉のクローバー立体ジグソーパズルや、お子様向けの「輪投げ大会」などが行われました。

11時からは、吉田 匠さんのトークショー「わがアルファ ロメオ体験を語る」が始まりました。
聞き手は、ALFA ROMEO DAY事務局の黛 健司さんです。

-私は、CAR GRAPHIC(カーグラフィック)誌を第50号から読んでいます。当時は小林 彰太郎さんの記事が中心でしたが、あるときを境に、アルファロメオの記事といえば吉田 匠さんだという印象があります。

私は、1971年4月に二玄社に入社しました。
今まで多くのアルファロメオを試乗し、記事を書いてきましたが、最初に乗ったのは、1972年7月号に小林 彰太郎さんのインプレッションが掲載されたジュニアZだったかもしれません。

-今まで乗ったアルファロメオの中で一番印象に残っているのは?

ジュリア・スプリントGTAです。
1981年3月号で、松本のアイバワークスがメンテナンスするジュリア・スプリントGTAを雪降る中試乗しましたが、これが強く印象に残っています。エンジンは、ノバエンジニアリングがリビルトしたばかりで絶好調でした。
それまでも、ジュリアのベローチェ(GTV)などには乗っていましたが、とにかくGTAは軽い。
決して、ジュリアが重いわけではありませんが、その軽さに驚かされました。

新車当時のGTAは非常に高価でした。通常のジュリア・スプリントGTVが250万円弱でGTAが360万円位だったでしょうか。
二玄社の初任給が4万円程度の頃のことですから、今で言えば、2000万円のクルマを買うようなものだったと思います。

-今だと8Cコンペティツィオーネを買うようなものですね。ところで、意外なのは、初めて所有されたアルファ ロメオがこのジュニアZだということです。

アルファ ロメオに限らず、イタリア車を所有するのも初めてです(笑)。
インターネットで見つけたこのジュニアZ、ボディは少々やれていましたが、試乗して即決してしまいました。
今、コツコツと仕上げているところです。ドアも職人さんに作り直してもらいました。

-所有されてみて発見したことはありますか?

私は、このジュニアZを須走にあるガレージで保管していますので、今朝も須走から運転してきました。
ガレージから出して、エンジンを始動すると、最初は回転数がばらつきます。
でも、エンジンが暖まり、体が馴染んでくると、40年前のクルマとは思えないほど、元気良く走ります。
河口湖インターから中央高速に乗る頃には、本当に調子が良くなりましたよ。
丁寧に運転すると、それにクルマが応えてくれます。
スロットルも、グッと踏むのではなく、じわじわと踏んでいく感じです。
絶対的なスピードに上がるまでには、時間が掛かります。でも、結構なスピードが出ます。

1300ccのこのエンジンは、良く回り、高回転域で気持ち良い。2000ccは余裕があって良いですが、車体が軽い限りは、1300ccがベストではないかと思います。
ジュニアZには、1300ccと1600ccがありますが、1300ccの方がリアのオーバーハングが短くてショートデッキです。1600ccにお乗りの方は、後から登場した1600ccの方が、台数が少なく希少だ!と主張されますが(笑)。

私は軽く、オーバーアクションせずに素直に曲がっていくクルマが好きですし、そのような運転が好きです。

低重心というより、ショートホイールベースによる運動性の高さを感じます。
かといって、直進性は悪くありません。飛ばしてもリラックスできます。
それでいて、ハンドリングはクイックです。高いところでバランスを取っているクルマだと感じました。

-他のアルファ ロメオの話も聞いてみたいです。私はカーグラフィック1982年1月号のGTV6をスイス東南部の山岳地帯で試乗された記事に感銘を受け、何度も読み返しているうちにボロボロになり、保管用にもう1冊買ったほどです。

1981年にフランクフルトショーに行ったあとに、レンタカーを借りてイタリア・ミラノまで行きました。
ミラノでレンタカーを返却した後、GTV6の広報車を借り、イタリアからスイスに抜けるサン・ベルナルディーノ(San Bernardino)峠まで走ったのですが、その音の素晴らしいこと!
フェラーリなんか要らないと本気で思えるほど、フォンフォンという良い音がし、ヒルクライムのドライバーになった気分になりました。
初期のトランス・アクスルのシフト・フィールは、曖昧な感じがするけど、慣れると良いものですね。

その後、当時のインポーターだった伊藤忠オート株式会社が輸入したGTV6の第1号車に国内で乗り、その試乗記も記事にしました。

-アルファ ロメオの魅力って何でしょう?

まず、カッコイイこと。スタイリングから入っても、間違いがありません。
スタイリングの次は、エンジンです。

以前は、クルマが軽かったから、ハンドリングも魅力でした。
ハンドリング追及のためには、大胆なこともやっています。例えば、ベルリーナとクーペやスパイダーでは、ホイールベースを変えたりしています。ホイールベースを変更するというのは、大変な作業です。ボディをカロッツェリアに任せていた時代ならいざしらず、アルファ ロメオは70年代のアルフェッタの時代になっても、それをやっていたのだから、たいしたものです。

このジュニアZは、エンジンはアルファ ロメオのキーですが、ボディのキーはザガートのキーなんですよ。

ジュニアZは、シートも非常に良いです。
一見すると柔らかいので、疲れるのかと思いきや、体のホールドが良いので疲れません。

フロントシートの後には、荷物を置いておけるスペースがあり、実用性が高く、GTカーであることを感じさせます。

リアのゲートは、電動で少し開けることができます。そうすると、室内の空気がどんどん抜けるので、横から風がどんどん入ってきて快適です。
ただ、荷物が丸見えなのは困りますが(笑)。

ボンネットが絞り込まれたデザインなので、オーバーヒートも心配でしたが、意外ですが、オーバーヒートは全くありませんよ。

-ありがとうございました。

12時からは、「○×クイズ大会」が始まりました。これは、アルファ ロメオに関するカルトクイズで、特設ステージ前にアルファ ロメオに関する知識に自信のある皆さんが集まりました。

「アルファ ロメオのロゴマークの蛇は左を向いている。○か?×か?」というクイズからスタートです。
2問目は、「アルファ159とブレラのボンネットは共通である。○か?×か?」。アルファ ロメオに詳しい方は、歴代のアルファロメオに関する知識は豊富でも、最新モデルは良くご存知でない方もいらっしゃるようで、自信を持って参加するも、あえなくここで撃沈する方も。

最後は、「イタリアにはブレラ通りという通りがある。○か?×か?」という質問で、優勝者が決定しました。

最後まで勝ち抜いた方への賞品とは、FGAJが会場に持ち込んだ8Cコンペティツィオーネの同乗試乗です。

ドライバーは、FGAJアルファ ロメオ ブランド本部 マーケティング シニアマネジャーの斎田アレッサンドロさん。ただの同乗走行かと思いきや、発進時から全開走行という大サービスでした。

FGAJは、この8Cコンペティツィオーネを広報車両としてイタリアから輸入し、2009年4月から8月にかけて、Alfa Romeo 8C Japan Tourとして、日本全国のアルファ ロメオディーラーを訪問しています。

5月上旬にはアルファ ロメオ富山を訪問し、斉田さんが富山から自走でALFA ROMEO DAYの会場に持ち込まれたのだそうです。

世界限定生産500台の8Cコンペティツィオーネ。会場では注目の的であったことは言うまでもありませんが、今回は運転席に座ることも可能で、多くの方が引っ切り無しに集まり、最高の笑顔で写真を撮っていました。

13時からは、「ジュニアZオーナーズ・インタビュー」が始まりました。

聞き手は、蓼科アルファロメオ・オーナーズクラブ(TAROC)の代表であり、箱根仙石原のcafe GIULIAのマスターである外舘 満雄さんです。
各オーナーの愛車自慢と、ヒストリックカーを維持するコツなどが聞ける楽しいインタビューでした。

この青いジュニアZのオーナー氏は、板金塗装を除いて、基本的に整備は自分でやられるのだそうです。この愛情がヒストリックカーのコンディションを永く維持するコツでしょうか。

オリジナル派が多い中にあって、赤いジュニアZは、ロールケージなどのスパルタンなモディファイが施されています。オーナー氏の拘りが感じられる1台でした。

1300ccと1600ccの外観上の違いは、リアのオーバーハングの長さです。長いのが1600ccで、短いのが1300ccです(手前の2台が1600ccで奥の2台が1300cc)。

また、フロントバンパーの形状も異なります(手前が1600ccで奥の2台が1300cc)。

オーナーズ・インタビューに引き続き、ジュニアZとSZを対象にしたコンクールデレガンスの表彰式が始まりました。

吉田 匠さんによって選ばれたジュニアZの優勝車は、シリアル番号が3番という超初期ロットの車両です。

オーナーの鍋田 温さんへは、吉田 匠さんから賞状と記念品が手渡されました。

一方のSZの優勝車は、「たたずまいが良かった」という理由で選考された阿部 猛さんの車両です。

事務局の黛さんから、賞状と記念品が手渡されました。

14時30分からは、皆さまお楽しみの「抽選会」。
進行は、アルファロメオ・オーナーズクラブ(AROC)の高田 勝彦さんです。

ご出展いただいたショップやFGAJより提供された賞品が用意され、賞品毎にゼッケンナンバー(参加受理ナンバー)が発表されていきます。

抽選会終了後、全員集合しての記念撮影が行われ、ALFA ROMEO DAY 2009はお開きとなりました。

スタッフに見送られて、参加車両が帰宅の途につきます。参加車両が一斉に会場を後にしますので、帰り道の中央高速でも、他の参加車両と一緒に走ることができるという楽しみもあります。

来年(第23回)は、2010年5月8日(土)~9日(日)に富士見パノラマリゾートで開催予定とのことです。
車種別に整列駐車された新旧のアルファ ロメオをじっくり観察する楽しさ、仲間たちと食材を持ち込んでランチパーティをする楽しさ、アルファロメオ関連ショップを見て回る楽しさなど、楽しみ方はいろいろあります。まだ参加されたことのない方も、来年はぜひ参加をご検討されてはいかがでしょうか?

○ALFA ROMEO DAYについてはこちらから。
http://www.alfaday.com/index.html

○アルファ ロメオについてはこちらから。
アルファ ロメオ オフィシャルサイト
http://www.alfaromeo-jp.com/

ALFA ROMEO DAY 2009フォトギャラリー

本記事の取材は、2009年5月に行いました。